階段合宿

先日、家族3人でツタヤへ行ってきました。


年賀状の本を買うためです。


CD-Rがついてて、自宅のパソコンで年賀状が作れるやつ。



私は娘を抱っこして本を読もうとしたが、じっとしている娘ではない。


年賀状は嫁さんに任せて、私は娘の手を握り、一緒に店内を散歩することにした。

 

娘がグイグイ私の手を引き、たどり着いた場所は階段。


娘は得意のスワヒリ語とジェスチャーで、私に語りかける。

 

 

『チャプチャプ アウアー』


なんと!これを登りたいという。


まだ1歳半になるかというお年頃なのに。


右手は私が握り、左手は手すりを掴んで、レッツトライ!


普通、階段テビューといえば右足で2段目に登ったら左足も一旦2段目。


次に右足で3段目となるはず。


娘は右足で2段目、すぐさま左足で3段目を狙う。

 

 

このチャレンジ精神と運動神経。


元スピードスケートの堀井学さんの言葉を思い出した。

『挑戦するものにだけチャンスがある。』


娘は将来、優秀なアスリートになるに違いない。

 

 

 

そんな私と娘のやりとりを、若い女性2人組が微笑ましく観ていた。


2階まで登りきったら


『ポチャポチャ ウーウー』


今度は降りたいらしい。


娘は階段が気に入ったよーだ。


手をつないで階段を登り、2階に着くとまた1階まで降りる。




 

これを何往復も続ける羽目になった。

 

 

第3者から観ると、娘を鍛えるスパルタ親父に見えるかも。


まるで巨人の星である。



何往復かしていると、先ほどの女性2人組がまた通って行った。


微笑みが苦笑いになっていた。

 

 

 

 

階段のすぐ横に、年賀状コーナーがある。


でも背を向けているせいか、嫁さんは旦那と娘の奇行に気付かない。



いったい何往復する気だろう。


いつ終わるのか分からないダッシュが、延々と続いた夏の合宿を思い出す。


私は薄手のジャンパーを着ていたので、10往復を超えたあたりから汗が噴き出してきた。


 

 

それにしてもよく飽きないものだ。


この探究心と持続力。


『商い(あきない)は飽きない人が成功する。』


と言うくらいだ。


娘は将来、優秀な商売人になるに違いない。


若い女性2人組にまた会った。


3度目ともなると苦笑いではなく冷笑だ。

 

 

 

私の体力と羞恥心が限界に近づいた頃、嫁さんが年賀状の本を決めた。


『これでどう?』


と聞かれたが、ほとんど中身を見ずに


『OK』


と答えた。


やっと苦行から解放。





ツタヤの皆さん。


お騒がせして申し訳ございませんでした (人´∩`)スイマセン


もう当分は娘を連れて行きません ヾ(´ε`;)ゝ ふぅ。。。


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