自分の吃音を克服するために、いろいろ本を読みました。
そのなかで役にたったのはこの2つ。
①話す時に息を吐く。
②言葉の始まりを強くアクセントする
この2つを意識しました。
①の話す時に息を吐く。当り前のような気がしますが、これが出来てなかった。
前回のブログで書いたように、吃音の原因は現代医学でも解っていません。
でも自分がどもってしまう時は、息がちゃんと吐けてなくて言葉が発声できてない気がします。
人間は緊張すると呼吸が浅くなるので、吃音は、やはり心理的な要素が強いのかもしれません。
②の言葉の始めを強くアクセントする。
これは
『はい。おでんわありがとうございます。さかもとせいたいいんです。』
が
『(は)い。(お)でんわ(あ)りがとう(ご)ざいます。(さ)かもと(せ)いたいいんです。』
と( )のなかを強くアクセントします。
すると滑舌良くなり、聴きとりやすくなります。
それと早口にならないので、丁寧に聞こえる。
これを実行するには( )のところでやはり強く息を吐いて声をだす必要があります。
この2つを意識して、ひたすら練習しました。
お店の空き時間。
一人で車に乗っている時。
ひたすらやります。
一人でやるとアナウンサーのように話せていても、いざ電話が鳴ると
『はい、お・お、おでおで・・・』
となるのが吃音。
でも高い壁だけに乗り越えがいがあります。
ひたすら練習・・・。
吃音を克服した人は歴史上でもいます。
『英国王のスピーチ』
という映画にもなったイギリスの善良王ジョージ6世。
彼は吃音を克服し、スピーチで民衆の心を一つにまとめ、大戦を乗り切りました。
田中角栄が
『あー。えー。』
と言っていたのは吃音の名残だという逸話があります。
これも、どもらないように
『あー。えー。』
という角栄独特の発声術になったのでしょう。
偉人でさえ、人に言えない努力をしてきたのです。
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