絶句

つい先日、お客さんのお母さんの葬式に行ってきた。

 

 

ああいう席では、なにを言ったらいいか分からない。

 


ご焼香を済ませ、頭を下げて、そそくさと帰ってきてしまった。

 

 

自分は成長していない (人´∩`)スイマセン 

 

 

 

 

ふと、昔のことを思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

私が20歳の時のお話。


幼なじみで、2歳年下の女の子がいました。




久しぶりに会った時に

『お母さん元気?』

と聞いたら

『お母さんはね、死んだ。』

さらりと言われた。



『ええっ?いつ?』


『えーと・・・2週間前。』


『そう・・・なんだ・・(;゚д゚)ゞ・・・。』



私は絶句してしまった。


凍り付いて何も言えなかった。


もっと何かかける言葉があったんじゃないか。



彼女は18歳で働きながら、母の看病をしていた。


お母さんが入院されたのは知っていた。


でも、亡くなったのは知らなかった。


彼女がサラリと

『母は死んだ』

と伝えてくれたのは、何も知らずにズケズケと聞いてしまった、私への配慮だと思う。


それなのに、私は何も出来ず、何も言えず、ただただ絶句してしまった。



本当に申し訳ないことをしてしまった。





あの時に、一言も言えなかった後悔は今だに消えない。


そういう、昔の自分に懺悔したい事が幾つかある。


そのうちの最上位にくる出来事だった。

 

 

 

 

 

 

先日、お葬式に出席したお客さんが、お店に来てくれました。

 

『まさか、おまんが来てくれるとは思わんかった。』

 

『嬉しかった。ありがとう。』

 

と言ってくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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