整体を開業して2年目のとき。
ご縁があって、木曜日だけある整体のチェーン店で働くことになった。
そこで働く理由は3つ
①お金がなかったから。
②他の整体のやり方を教わりたかった。
③お客さんの人数をこなして、経験を積みたかった。
(自分の店は当時ビックリするほど暇だった)
そこでは店長がなんでも教えてくれた。
技術も接客も経営も、かじりついて教わった。
しかし、教われば教わるほど、
『自分には基礎がない』
ということが解かった。
私は悩んだあげく、高松にあるカイロプラクティックの学校へ入学する決断をした。
学校と言っても土日だけの週末スクールである。
お店の定休日を土日に変更して、高松で勉強した。
木曜に出勤していた整体のバイトも辞めた。
土日を定休日にしたのは痛かった。
お店の売上が半減してしまったのだ。
でも今は、売上よりも技術を身につけるのが優先だ。
と自分を鼓舞した。
学費の支払いと、移動費と宿泊費が重くのしかかる。
その頃は、平日昼間にさかもと整体院の営業。
夜はアルバイト。
土日は高松で勉強。
かなりハードな毎日を送っていた。
ハードだけど、確実に前に進んでいる。
という充実感が支えとなっていた。
その頃、高松高速道の出口で事故を起こした。
車を側壁にぶつけ、車体がクルクル回って大破した。
深夜のアルバイトと学校のテストなどが重なり、徹夜3日目の出来事だった。
車はお釈迦となったが、不思議と私は無傷だった。
有り難いことに、人様を傷つけることもなかった。
その時に2つ想いが頭をよぎった。
1つ目
『これ以上親に心配をかけてはならぬ。』
2つ目
『私は護られている。やはり大きな使命があるのだ』
そう自分に言い聞かせた。
続く