10月25日、昨日のお話。
その日は台風の接近にともない、朝から猛烈な雨が降っていた。
娘は雨が降るとテンションが上がる。
大好きな傘をさせるし、大好きな長靴を履けるからだ。
しかし、2歳の娘には小さな傘も重いようで、真横にしか持てない。
貴族やチャップリンのごとく、傘はお飾りでしかない。
さて保育園に到着。
とにかく滝のごとく雨は降っている。
さすがにこれだけの雨だと、2歳・3歳児は親が抱っこして部屋まで連れていく。
ところがドッコイ。
うちのジャリンコはそうはいかない。
傘を持っては
『(お父さんと)イッショ・イッショo(^ヮ^)o』
とはしゃぎ回る。
もちろん娘は重そうに、傘を真横にさしている。
私はマイケル・ジャクソンのマネージャーのごとく、自分の傘を巧みに動かし、娘を雨から護った。
もちろん私はズブ濡れである。
そんな親心を知ってか知らずか。
娘は運動場の中央まで行って、ぬかるみでバシャバシャと遊び始めた。
この豪雨のなか。
このマンモス保育園のなかでも、そんなことをしている勇者は娘以外に存在しない。
娘を大声で呼んだり、背中を押すが応じない。
私はこれ以上濡れようがないが、娘がズブ濡れは困る。
こうなれば、やむを得ない。
いつもの『作戦・OH』だ。
押さえ込んで、走るっきゃない。
左手は傘、右のこわきに娘を抱え、教室までダッシュした。
ε=┏( ・_・)┛
娘は自分の傘を持ったまま、ピチピチと釣った魚のように泣き暴れる。
まるで映画『積み木くずし』のごとく、大雨のなか、反抗期の娘と父の愛が衝突。
こうして親子の絆はますます深まるのだ。
子育ては人生修行である。
体力・忍耐力判断力・瞬発力・胆力・話術を養うにはもってこいだ。
感謝である。
さて、私はこのまま職場には行けない。
一旦家まで退却である。