倒すより、助けるのがヒーロー①

やなせたかしさんの

 

『明日をひらく言葉』

 

という本を読んだ。

 

 

やなせたかしさんは、皆さんご存知アンパンマンの作者。

 

 

今までアンパンマンの存在は知っていたが、深くは触れなかった。

 

 

それが、娘が産まれてから家中がアンパンマングッズで溢れている。

 

今年にはいって、娘とアンパンマンを歌わなかった日はない。

 

 

 

そんなアンパンマンの産みの親が永眠された。

 

 

 

その後で、アンパンマンに込められた深い哲理を知り、この本を購入したのだ。

 

 

 

ちなみに、この本によると、高知市の介良という地名は、オケラが多かったのが由来だそうな。

 

 

 

この本で知った、やなせたかしさんの想いを、今回は引用させていただき紹介しようと思う。

 

 

 

 

●人間が一番うれしいことはなんだろう?

 

 

長い間、ぼくは考えてきた。

 

 

そして結局、人が一番うれしいのは、人を喜ばせることだとわかりました。

 

 

 

 

 

●正義のための戦いなんてない。

 

 

正義はある日、突然逆転する。

 

 

戦争はお互いが正義を主張する。

 

 

自分が出兵した太平洋戦争も、正義の戦いだと言われて行った。

 

 

しかし、戦争が終わると

 

『あの戦争は間違いだった』

 

と言われるようになった。

 

 

正義は突然逆転するものだと、骨身にしみて思い知らされた。

 

 

 

 

 

●逆転しない正義とは、献身と愛だ。

 

 

眼の前で死にそうな人がいれば、その人に一片のパンを与えること。

 

 

周囲に困った人がいれば、手を差し伸べる愛と献身こそ正義なのだ。

 

 

 

 

 

●悪人を倒すことよりも、弱い人を助ける。

 

 

戦争が終わると、アメリカからスーパーマンというヒーローが登場した。

 

 

テレビ放送が始まると、月光仮面やウルトラマンなどもでてきた。

 

 

けれど、彼らは飢えた人を助けにいかない。

 

 

することは悪人や怪獣をやっつけること。

 

 

だが、誰のため、何のために戦っているのかは、よくわからない。

 

 

そうした疑問から、本当の正義を行う新しいヒーローを描きたいという気持ちになっていった。

 

 

 

 

 

以上、『明日をひらく言葉』からの引用でした。

 

 

次回は、いよいよアンパンマンに込められた秘密をご紹介します。

 

 

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