口を開けるときに痛い・音が鳴る・口が開きにくいなどのあごのトラブルを、顎関節症といいます。
長い間、顎関節症は噛み合わせが原因だと考えられていました。
しかし。最新の歯科医療では、別の原因があるのと分かってきたようです。
その主な原因とは・・・
『歯を食い縛るクセ』です。
つまり、必要ないときに、上下の歯を接触させている状態です。
その癖があごの疲労をつくり、顎関節症となります。
寝ているときにグーッと歯を食い縛って、歯ぎしりが鳴る人。
他にもパソコンや家事、運転やテレビを観ているときに、無意識で歯を食い縛っている人。
そんな人が顎関節症になりやすいようです。
もちろんこの説は、私が言い出したのではありません。
東京医科歯科大学の木野孔司さんが、この考えを強く提唱されています。
木野先生は、顎関節症に関しては世界でも第一人者。
先生によると、食い縛る癖をなくすだけで、ほとんどの人が良くなるそうです。
だから、顎関節症を治すために、歯を削っちゃ絶対ダメ!
あごの筋肉が正常になった時、また歯を削らなくては合わなくなります。
食い縛る癖の原因は、ストレスや首のねじれ、ほおづえをつく姿勢など、人によって様々です。
重ねて言いますが、顎関節症の原因が、噛み合わせだと言われていたのは一昔前の定説です。
噛み合わせがとても悪いのに、顎関節症でない人はたくさんいます。
さてここからは、食い縛りが改善する方法をこっそり伝授しちゃいます。
①『歯を接触させる癖が、顎関節症の原因となっている』と正しく理解すること。
②無意識で食い縛っているのを認識すること。
③家や職場に『歯を離してリラックス』とか貼り紙をして、歯の接触癖を減らしていく。
たったこれだけです。
通常、人間は口を閉じていても、歯は接触しないのが正常です。
それが無意識にできるようになると、格段に顎関節症は改善されます。
うちのお客さんも、この方法で何人も良くなりました。