自然治癒力

カイロプラクティックの本場アメリカで、ガンテッドという人がいました。

 

 

もうお亡くなりになりましたが、この業界ではスーパースターです。

 

 

 

 

そのガンステッドが施術した後に

 

 

『先生、まだ腰が痛いです(;ーー)』

 

 

と訴えてくる患者さんに対して、よく使っていた言葉があります。

 

 

 

その言葉とは・・・

 

 

 

 

 

『足の上に落ちた石を取り除いても、足はまだ痛いでしょ?』

 

 

『それと同じ。』

 

 

『大丈夫。2~3日後には良くなっているから。』

 

 

 

 

 

 

素晴らしい。

 

 

さすがはガンステッド。

 

 

これは患者をはぐらかしているのではなく、『痛み』と『自然治癒』を的確に表現しています。

 

 

 

 

我々の仕事は、足に落ちた石を取り除くこと。

 

 

そうしておけば数日後、体が勝手に傷を癒してくれる。

 

 

傷を癒すのは我々ではない。体が癒すのだ。

 

 

 

その傷が回復する環境をつくるのが、カイロプラクティックである。

 

 

 

体のバランスを整える。

血液の循環が良くなる。

傷んだ組織を修復し始める。

2~3日後に良くなる。

 

 

 

その場しのぎで痛みを取り除こうと、体をいじりまわすと余計に悪くなります。

 

 

 

私も施術が終わっているのに、

 

 

『先生、まだちょっと痛い。』

 

 

と言われて、

 

 

そのあと体をいじり過ぎ、

 

 

 

『先生、さっきより痛い(´~`;)

 

となってしまったことがあります。

 

 

 

大きな声じゃ言えませんが、多々あります。

 

 

その状態からは、なにを足してやっても体はよくなりません。

 

 

施術者が『頃合い』と思ったところで、スパッと施術を終わらせる勇気がいるのです。

 

 

 

自分の施術と、患者の自然治癒力を信じる。

 

 

これが神の手と言われた、伝説のカイロプラクターの極意だったのでしょう。

 

 

 

 

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