2歳の娘は、必ず私がお風呂にいれる。
最近、娘は真っ裸になったとき
『ウンチでる~』
とよく言う。
大急ぎでトイレへ行き、便座の上に幼児用の便座を置き、さらにその上に娘を乗せて、スタンバイOK。
しばらくすると、
『ウンチでた~』
と娘がお知らせしてくれる。
普段だと、ウェットティッシュでお尻を拭き、ウェットティッシュをおむつに包んで捨てる。
しかし、おむつはもう捨ててある。
ウェットティッシュはトイレに流せないのだ。
この状況で考えた。
文明の利器を使おう。
ウォシュレットで娘のお尻をキレイにするのだ。
うまくいけば、ティッシュでお尻をササッと拭くだけで事が足りる。
この方法が採用されれば、明日からも楽ちんだ。
はたして、娘はどんな反応をするのか?
はたして、ウォシュレットの水は、うまく小さなお尻に命中するのか?
実験である。
私は娘の正面に座り、ウォシュレットのボタンを押した。
結末を先に言えば、残念な結果であった。
予想外であった。
ウォシュレットの水は、娘の小さなお尻から反射して、見事に私の顔面へ命中したのだ。
人生は油断してはいけない。
毎日がサバイバルだ。
なにが起こるか誰にもわからない。
かつて、トーマス・エジソンは言った。
『実験に失敗はない。』
『この方法はうまくいかない、と発見したのだ。』
なるほど。
私はまた一つ発見した。
2歳児にウォシュレットは使わない方が良い。
これは失敗ではなく、一つお利口になった。
と考えるのだ。
数分後。
お風呂で丹念に、娘のお尻と自分の顔を洗ったのであった。