私の目指す究極の施術。
それは短時間でシンプルな施術。
東京へ勉強に行くようになって、その考えは色濃くなってきた。
達人の先生ほど、施術の時間は短い。
というよりは、長時間やるとダメなのだ。
人間の体には、アレコレ手を加え過ぎない方が良いのである。
料理でいえば、『素材を生かす』というニュアンスだろうか?
極上の牛肉があれば、ササッと焼いて、パラパラッと塩コショをふって食べるのが、一番おいしいはずだ。
そんなえいお肉、食べたことないき知らんけど。
アメリカで面白い小話がある。
洗濯機が故障して、男は3時間ほどいじくり回した。
しかし、一向に良くならない。
そこで、修理屋を呼んだ。
修理屋は2~3分洗濯機を眺めた後、ネジを一本だけ締めた。
すると、洗濯機は新品のように動きだした。
修理屋『では修理料100ドル(約1万円)頂きます。
男『たった3分で100ドルは高すぎるよ(;゚Д゚)』
修理屋『では3時間かけて、ネジを締めれば良かったですか?』
うーむ(ーー゛)
この話はよく出来ている。
100ドルは時間料ではない。技術料なのだ。
男があと3時間修理しても、洗濯機は良くならなかっただろう。
だったら修理屋が3分で治しても、100ドルの価値がある。
ちなみに整体やカイロプラクティックの世界も、達人の先生方はこんな感じ。
見立て3分。
矯正1分。
そもそもカイロプラクティックは、自然治癒力を活かす施術法だ。
施術家が、人間の体をいじくり回して治すのではない。
たった一つ。
ここだけ矯正すれば、スイッチをいれたかのように自然治癒が働き出す。
という部分を見つける知識と経験。
そして、それを一発で決めるテクニック。
これだけ備われば、たぶん日本一と言われる施術家となる。
(この業界には日本一が何人もいたりするが)
もちろん私は3分てわけにはいかず、30分くらいかけてやる。
今年中に、あともう2・3歩はレベルアップするぜ。