坂本隊長

もうすぐ町内の一斉清掃がある。

 

 

今年は7月6日の日曜。

 

 

 

 

私は日曜が仕事なので、早朝に独りでドブ掃除に励む。

 

 

シャワーを浴びている頃、町内の人が出てくる。

 

 

みんなが掃除しているのを横目に出勤する。

 

 

 

しかし、今回はそうはいかない。

 

 

 

マンションの住人が半分も入れ替わったのだ。

 

 

 

誰かが新しい住人に、掃除する場所やら何やらを伝えねばならない。

 

 

 

誰かとは私である。

 

 

 

 

なにを隠そう、このマンションの班長は私なのだ。

 

 

 

 

 

 

住人A『班長は坂本さんが適任だよ。』

 

 

 

住人B『おまえしか、この個性派集団をまとめ上げれるやつはいないよ。(*´∀`)b』

 

 

 

住人C『坂本さんなら、見事に班長の大役を果たせるはずだわ。イケメンやし。(人´∀`).☆.。.:*・゚』

 

 

 

一同『ワーショイヽ(*´∀`*)ノ.+゚』

 

 

 

一同『ワーショイヽ(*´∀`*)ノ.+゚』

 

 

 

と、みんなに神輿をかつがれて班長になったわけではない。

 

 

 

 

 

坂本『みなさんの血税(町内費)を無駄にせぬよう、一意専心に班長を務めます。d(゚∀゚*)』

 

 

と自ら立候補したわけでもない。

 

 

 

クジで当たりを引いてしまい、班長に決まったのである。

 

 

 

『班長』ではやる気がもう一つやる気が湧いてこないから、自らを『隊長』と呼ぶことにした。

 

 

 

 

 

サッカーのキャプテンは、きっとクジで決まったのではない。

 

 

 

しかし、長谷部のごとく、立派に隊長を務めあげてみせるぜ。(*´∀`)b