サンタの正体

クリスマスイブの夜。

 

 

3歳の長女も、4ヶ月の次女も、すでにじーじ・ばーば達から膨大なプレゼントを貰っている。

 

 

しかし、毎年恒例のサンタ降臨。

 

 

今年もせねばなるまい。

 

 

 

 

だがヨメの証言によると、もうとっくにサンタの正体はバレているらしい。

 

 

 

 

去年のクリスマスに撮ったビデオでサンタが登場したら、

 

 

『お父さんや~』

 

 

と長女が言ってたらしい。

 

 

ムムム(;゚Д゚)

 

 

 

 

 

じゃあ、今年サンタで登場して、本当にバレてるかどーか検証することにした。

 

 

 

いつもの如く別室へ行き、サンタ衣装に着替えた。

 

 

おととしは、サンタにビビッて長女は泣いていた。

 

 

去年は喜びながらも、引き気味であった。

 

 

 

 

我が家には煙突がないから、リビングのドアから登場。

 

 

 

今年のリアクションは・・・

 

 

 

フツーであった。ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ!!

 

 

 

キャーキャー喜ぶわけでなく、怖がるわけでもない。

 

 

 

 

 

ブランデーのCMで、素材を活かし、あるがまま。

 

 

という意味で、

 

 

 

『なにも足さない』

 

 

『なにも引かない。』

 

 

というやつがあった。

 

 

 

 

今年の長女のリアクションがまさしくこれ。

 

 

『決して泣かない。』

 

 

『引きもしない。』

 

 

『サプライズ感もありゃしない。』

 

 

 

 

トイレから帰ってきたお父さんに話しかけるテンションで、

 

 

『あ。サンタさんきたきた。』

 

 

と長女は言った。

 

 

 

 

クソッ(*`皿´*)ノ

 

 

こっちは二日酔いのなか、サンタに変身してるのに。

 

 

長女と次女と、ヨメにプレゼントを渡して、記念撮影。

 

 

その時、長女が白いお髭をしつこく引っ張る。

 

 

 

役目を終え、

 

 

『じゃあね~。またね~』

 

 

と帰るとき、

 

 

長女がヨメに言った。

 

 

『サンタさん、お髭のけて来るが(・・? 』

 

 

 

なるほど。

 

 

お父さんは怒ると鬼さんに変身し、

 

 

機嫌がいいとサンタに変身する。

 

 

というシステムだと長女は理解しているな。こりゃ。

 

 

 

 

それだと、単なるコスプレお父さんである。

 

 

 

 

我が子も立派に成長したもんだ。

 

 

 

 

サンタに変身して、

 

 

子供を遊んであげてんだか、

 

子供が遊んでくれてんだか。

 

 

 

 

大丈夫。

 

 

まだ次女がいる。

 

 

今年はキョトンとしてたけど、来年は泣いたり喜んだりしてくれるはず。

 

 

まだあと2年は、サンタの衣装を着られるぜ。

 

 

 

 

 

次の日。

 

 

サンタの正体で、3歳の長女と激論を交わした。

 

 

結局、サンタはそのお家のお父さんの、そっくりな顔になって登場する。

 

なぜなら、知らないオジサンの顔だと、子供がビックリするから。

 

 

と押し切った。

 

 

 

やはり子育てには、話術と忍耐が必要不可欠である。