米国のカイロ事情

昨日は東京へ勉強会に行ってきた。

 

 

今回はアメリカからカイロドクターが来日されていて、アメリカでどのような活動をされているかお話ししてくださった。

 

 

ちなみにアメリカでは、カイロプラクティックは医者と同じ扱いで医療行為として扱われている。

 

 

 

 

ドクターのクリニックは、脳梗塞・ダウン症・甲状腺疾患・ぜんそく・肝硬変・糖尿病・パーキンソン病などの患者が来店する。

 

 

肩こりや腰痛の患者ばっかりが来る、日本のカイロ事情とはかなり違う。

 

 

 

背骨を整えて、神経系にアプローチすれば、あらゆる病に効果があるということである。

 

 

 

ドクターは、いわゆるメディカルビルで開業されている。

 

 

そのビルには、外科・内科・心療内科・眼科・耳鼻科・皮膚科・整形外科・歯医者・他には鍼灸院など様々な個人医がはいっているのだという。

 

 

 

ここからの話が衝撃的であった。

ΣΣ(゚д゚lll)!

 

 

 

 

メディカルビルの他のドクターとコミュニケーションをとり、月に一度みんなで勉強会をするのだそうな。

 

 

 

日本では、皮膚科と眼科と歯医者の開業医が仲良くなって、勉強するなんて聞いたことない。

 

 

 

 

 

ここからが、さらに衝撃的であった。

ΣΣ(゚д゚lll)!

 

 

 

一緒に勉強するだけではない。

 

 

 

この症状は○○と××のアプローチを組み合わせれば、相乗効果があるのか、または効果が下がるのか。

 

 

お互いがデータを取り合い、仮説と検証をしているのだという。

 

 

 

 

 

 

例えば、頭痛の患者が脳外科にきたとする。

 

 

その患者は脳外科でMRIなどを撮ったあと、内科で診察する。

 

 

そして、カイロプラクティックの矯正を受ける。

 

 

さらに脳外科と内科へ行き、MRI画像や血液検査・尿検査などで変化を調べるというのだ。

 

 

客観的にどれだけ効果がでているか。

 

 

でていなければ、他の医療もアプローチして、どれが一番変化しているかをみるのだ。

 

 

 

 

 

例えば、耳鳴りだったら耳鼻科で診察して、カイロの矯正を受け、整形でリハビリすれば一番効果的かもしれない。

 

 

 

心療内科の理論を用いて、耳鼻科で治療して、漢方を服用するのがいいのかもしれない。

 

 

 

脳外科では常識なことが、心療内科は知らないことがあるかもしれない。

 

 

 

 

実際に顎関節症へのアプローチは、カイロプラクテイックと歯医者と整形外科ではまったく違う。

 

 

 

 

 

アメリカでは、各ドクターが垣根を超えて、一番良いものを患者に提供しようと一枚岩になる。

 

 

 

そこでとれたデータや経験は学会で発表され、後世に受け継がれてゆくのだ。

 

 

 

患者の取り合いでやっきになり、隣の治療院の悪口を言っている日本とはエライ違いである。

 

 

 

 

ネットワークの構築。

 

 

という点では、日本はアメリカに30年遅れていると思った。

 

 

 

 

ちなみに、その来日されたカイロドクターは、各病院でだされる薬の効果や成分はもちろん、各医療が行うアプローチもすべて熟知されているのだ。

 

 

ごっつ勉強してる。ΣΣ(oдolll)

 

 

この人ごっつ勉強してる。ΣΣ(oдolll)

 

 

 

 

 

『○○のテクニックをマスターしたぜ♪』

 

 

とヨメに自慢していた自分がバカみたいだ。

 

 

 

 

やはり東京に行くといろんな刺激がある。

 

 

 

自分が一瞬ちっぽけに見えてしまった。

 

 

 

しかし、私が知らなかったカイロプラクティックの横顔を垣間見た気もする。

 

 

 

 

私を含め、日本のカイロプラクターがもっともっと勉強して力をつければ、他の医療機関とコラボレートするのが可能だとも分かった。

 

 

 

日々是勉強である。