世界最速の90歳。
熊本のボルト。
と呼ばれているお婆ちゃんがいる。
守田満さんである。
1923年 6月29日生まれ。
守田さんが走り始めたのはなんと70歳だ。
70歳の頃に自宅が全焼し、その引っ越し先の地域で運動会があった。
40代以上のリレーに誰も参加する人がいなく、
『私が走りましょうか?』
というところから彼女の走る人生が始まった。
第一走者だった守田さんは見事2位でバトンを渡した。
そのとき、走る楽しさに目覚めたのだ。
守田さんは毎日走る。
健康のためではなく、楽しいから走るのだ。
彼女の記録をご参考までに。
200m 40秒78 (80歳から84歳のクラス)
100m 19秒83 (85歳から89歳のクラス)
200m 45秒65 (85歳から89歳のクラス)
100m 23秒15 (90歳から94歳のクラス)
200m 55秒62 (90歳から94歳のクラス)
これはすべて世界記録である。
守田さんは90歳を超えても、どんぶりご飯と生卵、お肉を毎朝ペロッと平らげる。
ちなみに、お昼は週に2回うなぎを平らげる。
たぶん彼女が若かった時に、卵は貴重で高価な栄養源だったに違いない。
そんな卵を毎朝食べると、
『よし、今日もバリバリ走るぞ!』
と活力が沸いてくるのだろう。
これは卵の栄養素というより、彼女の心が
卵=元気
とインプットされていて、脳が反応するのだと思う。
年寄りが、朝から卵やお肉を食べて・・・
と思う人がいるかもしれない。
しかし、プリン体がどうだとか、タンパク質の摂取量だとか、トランス脂肪酸がとか、彼女には無縁の世界なのだ。
最近、私を含めてみんな健康に対する情報を知り過ぎている。
これがダメとか。
あれがダメとか。
そうやって食べるものや行動の範囲を狭めていくと、きっと健康にはならない。
守田さんのように、毎日体を動かし、元気のでるものを食べて
前向きに生きていれば、健康で長生きできる。
これもやるし、
あれも食べる。
しかも楽しく。
という守田さんから学ぶことは沢山ある。