睡眠に関する書籍を数冊読んだ。
そこで分かったことは、睡眠に関する常識はかなり間違いが多いというものであった。
例えば睡眠は8時間が良い、というのは定説。
一般的には個人差があるものの、6時間~7時間が最適だそう。
レム睡眠とノンレム睡眠をくり返すので、起きる時間を逆算して、90分の倍数で寝た方が良い、というのも都市伝説らしい。
私が言っているのではない。
睡眠の専門家が言っているのだ。
なぜなら、布団にはいってすぐに寝付くわけだはないから。
レム睡眠とノンレム睡眠の周期も人それぞれ。
60分周期の人がいれば、120分周期の人だっているのだ。
バナナやコーンなど、メラトニン(眠くなるホルモン)を多く含むものを食べれば良い。
なんて説は、睡眠学者に言わせれば戯言でしかない程度の俗説だそうな。
ではどうすれば熟睡できるのか。
それを説明するには、まず睡眠のメカニズムを紐解く必要がある。
『人間は体温が上がって、下がり始めるときに眠くなる。』
人間が眠るというのは、動物の冬眠状態に近い。
体の内側の体温を下げて、内臓や脳のは働きをオフにする。
そこで初めて深い眠りにつける。
睡眠にはいる過程で、体の末端(つまり手足)の温度を上げて、体の内側の温度を逃がしていくのだそう。
冬の寒いとき、手足がカチカチに冷えていると、脳は体全体が冷えていると察知して体温をあげようとする。
だから手足がカチカチだと眠れないのだ。
それを踏まえると、夜お風呂にはいるのは睡眠を促す効果があるのだそう。
赤ちゃんの手足が温かいと眠くなっている証拠。
というのは、あながち迷信ではないのだそう。
逆に夏の暑い日。
これも体内の熱がうまく放散できずに、寝付きが悪い。
だから、適度に涼しくするのも効果的なのだ。
寝ている間にコップ一杯くらいの汗をかくというが、実際に汗をかくのは寝付いてから1時間くらいだそうだ。
もちろん、これも睡眠を促すために体温を下げるため。
こうして考えると、体温と睡眠とは深いつながりがあるというのが分かる。
寒くて寝付けない人は、手足を温めて寝るのが良い。
暑くて寝付けない人は、部屋を適温に保つ。
慢性的に眠れない人は、ぜひカイロプラクティックをうけに来てください。