我が家に鬼さんがやってきた。

2月3日。昨日は節分であった。

 

 

 

4歳の長女の話によると、保育園では鬼さんが来ても泣かなかった。

 

とのことだが、連絡帳には泣いて逃げ回っていた、としっかり書かれてあった。

 

 

 

1歳の次女は怯えながらも、果敢に豆を投げたそうな。

 

 

 

 

 

さて、本当の恐怖はここからだ。

 

 

保育園だと広いし子供が多くて分散するが、我が家だと逃げ場がない。

 

 

 

 

 

  

 

『万が一鬼さんが我が家にも現れたらならば、妹はお前が死守するのだ。』

 

 

と、長女には伝令しておいた。

 

 

 

そして、長女が鬼さんをやっつけるシミュレーションを何度も繰り返した。

 

 

次女に見立てたぬいぐるみを、私が連れて行くのを防ぎ、さらにアンパンチでやっつけるというものだ。

 

 

 

お風呂にはいって、晩御飯を食べて。

 

 

あとは鬼さんの登場を待つばかり。

 

 

 

 

 

 

書斎へ行き、変身の準備である。

 

 

3年前に100円ショップで購入した赤いお面。

 

 

ふだんから来ている赤いジャージ。

 

 

紫のズボン。

 

 

さらには、黄色にチェックの柄がはいったバスタオルを腰に巻き、鬼のパンツを演出した。

 

 

 

完璧である。

 

 

 

 

ハリウッドもビックリΣ(゚Д゚)

 

 

ヨメも本物の鬼と間違えて腰を抜かすかもしれない。

 

 

いざ出陣である。

 

 

 

 

 

鬼さんに変身し、リビングへ行くと

 

 

『イヤー(;゚Д゚; 三 ;゚Д゚) 

 

 

『ギャ━━Σ(ll゚艸゚ll)━━!』

 

 

と、今までに観たこともないような悲鳴をあげる長女。

 

 

姉の悲鳴にビックリして泣き出す次女。

 

 

それを笑いながらビデオで撮影するヨメ。

 

 

迫真の演技で鬼を演じる私。

 

 

 

 

 

最高のリアクションである。

 

 

サンタに扮した時とは大違い。

 

 

サンタのときはニヤニヤ笑いながら、

 

 

『お父さんやんか( *´艸`)』

 

 

とか言っていた。

 

 

 

 

 

部屋を2~3周まわって退散する予定だったが、あまりのおいしいリアクションに、5~6周は娘たちを追いかけた。

 

 

次女を連れ去ろうとしても、長女が全く助けに来ないのは予想通り。

 

 

ヨメの助けを借りて、退散する直前に長女は泣きながら、かろうじて豆を投げて妹を救出した。

 

 

今回はサンタの時のようにバレなかった。

 

 

 

 

 

私はご満悦で別室で着がえ、トイレから戻ったふりをしてリビングへ。

 

 

 

 

すると長女が一言。

 

 

『お父さん、鬼さんに変身しなやって言うたやん。(☍﹏⁰)。』

 

 

 

 

 

 『お父さんは鬼さんやないよ。』

 

 

と言うと、長女が私の指輪をさして、

 

 

『お父さんの手ってと同じやったやん。』

。゚・(>Д<)・゚。

 

 

『お父さんやったもん。』

( ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ )ヾ(^ω^)

 

 

 

 

な・なるほど~(*´з`)

 

 

完璧と思われた変装だったが、私のわずかなミスを見逃さなかった。

 

 

コロンボなみの洞察力である。

 

 

それにしても、あの絶叫のなか結婚指輪をチェックしていたとは・・・。

 

 

女とは末恐ろしい生き物である。