おもちゃ王国 その②

遊園地。

 

 

そこは胆力、財力、腕力、統括力、そしてユーモアや話術と、親父に必要な総合力が試される。

 

 

試練の場なのだ。

 

 

ゴールデンウィークともなれば人が列をなす。

 

 

列を待っている途中で、子供が泣きだす、寝るはもちろん、バブれる、鼻水が飛び出す、走りだす、暴れるのだ。

 

 

子供を叱ったり、なだめたり、追いかけたり、誤魔化したり、褒め殺したり、抱っこしたり、騙くらかして、なんとか一家を円滑にまわすのだ。

 

 

 

長女はジェットコースターをたいそう気に入った。

 

 

しかし、乗るには1時間くらい並ばねばならぬ。

 

 

そこで、私が並んでいる間に、長女とヨメとはトイレへ行ったり、アイスを買いに行って効率化をはかった。

 

 

 

これが一家を背負うということなのだ。

 

 

これが大黒柱たるゆえんなのだ。 

 

 

 

ジェットコースターに乗ったあと、長女は言った。

 

『もっかい乗る~((o(´∀`)o))

 

 

私は気絶するかと思った。

ォオ~!!(゚Д゚ノ)ノ

 

また1時間・・・並ぶのか。

 

 

子供の着替え、4人分のお茶、ビデオ、デジカメ、オムツなどがはいったリュックを背負い、さらに次女を抱っこして、1時間並ぶのか・・・。

 

 

もはや苦行の領域である。

 

 

 

そこで作戦を変更した。

 

 

次女は完全に寝入ってしまっていたので、ヨメとベンチで休憩することになった。

 

 

少し身軽になった。

 

 

さらに吉報が。

 

 

16時を過ぎると徐々に人が減ってきた。

 

 

列ができているジェットコースターは後回しにして、長女と2人走り回り、列の少ないアトラクションに乗りまくった。

 

 

17時を過ぎると人がかなり減った。

 

 

そこで愛しのジェットコースターへ走った。

 

 

ジェットコースターは1番前に座るのが1番楽しい。

 

 

おもちゃ王国のジェットコースターはシートが12組あって、長女は2回連続で1番前のシートに座れた。

 

 

天文学的な確率(144分の1)である。

 

 

結局ジェットコースターには2日間で5回乗って、1番前が2回、2番目が3回。

 

 

5回目に乗ったときは、閉館時間ギリギリで1番最後のジェットであった。

 

 

乗れただけでもラッキーである。

 

 

ジェットに乗りまくった長女はご満悦である。

 

 

とにかく、長女は目一杯遊んだ。

 

 

 

とにかく、次女は目一杯寝ていた。

 

 

くたくたになったが、最高に楽しい休日であった。

♪ヽ(*´∀`)ノ