特訓

5月の勉強会。

 

矯正の練習中、自分のフォームを先生に見てもらった。

 

 

骨盤・腰椎・胸椎・頸椎・頭蓋骨・・・

 

 

その日の講義は、数ある矯正のなかで私が一番自信のある部位の矯正だったのだが、先生が一言。

 

 

先生『坂本さん、体重をかけ過ぎですよ。』

 

 

先生『これだと力が分散して正確に矯正できない。』

 

 

 

坂本『Σ(゚д゚lll)ガーン』

 

 

ほんまや。

 

 

そう言われてみたら出来てない。

 

 

きちんと出来てないことに気付いてなかった。

 

 

 

分かっているはずだった。

 

 

出来ているつもりだった。

 

 

努力が足りなかった。

 

 

全然だっだ。

 

 

悔しかった。

 

 

恥ずかしかった。

 

 

情けなかった。

 

 

申し訳なかった。

 

 

東京で勉強会に参加していながら、高知へ早く帰って練習したくなった。

 

 

出来ていると思っていたものが、出来ていなかったのだ。

 

 

 

いやいや、プラス思考に変換したら、もっと矯正が上手くなるという見方もできる。

 

 

 

 

 

 

東京は技術ではなく、厳しさを学びに行っている。

 

 

先生は優しく温厚な人だけれど、技術に対する厳しさはヒシヒシと伝わる。

 

 

話を聞いていると、

 

 

そんなイメージで矯正していたのか。とか

 

 

そんなところを狙って矯正していたのか。とか

 

 

そんな意識で矯正していたのか。といつも驚かされる。

 

 

形だけを真似しても、その境地には到達できないレベルなのだ。

 

 

 

自分も同行者のはしくれとして、先生がどれくらいレベルに技術なのかは分かる。

 

 

改良に改良を重ねて、いまの技術があるのだ。

 

 

そして、今なお試行錯誤している。

 

 

技術職とはそういうものなのだ。

 

 

 

 

今回の私の失敗は、形だけ真似をしていたこと。

 

 

形は先生に近づいたかもしれないが、中身が伴っていなかった。

 

 

『ボキッと音が鳴ればOK。』

 

 

そんなレベルの技術を身につけるために東京へ行っているのではない。

 

 

ここをなぜ矯正するのか。

 

 

なぜこの方法なのか。

 

 

自分がいま何をしているのか。

 

 

それが分かっていないとダメだ。

 

 

 

 

 

先生は『苦労して身に付けた人の方が、深く習得できる。』と以前に言っていた。

 

 

先生もまた、苦労して技術を身に付けた人なのだ。

 

 

 

 

 

来月の東京で、完璧に軌道修正された矯正をお披露してやろう。

 

 

絶対に先生を驚かせてやろう。 

 

 

1ヶ月間みっちり特訓である。

 

 

 

 

 

今回の東京は痛かった。

 

 

 

この痛みを、

 

 

明日につなげなければ。