昨日は娘たちの七夕まつりであった。
アイスを食べて、おもちゃを貰った。
パンダ(の着ぐるみ)と50円でジャンケンをして、勝てばお菓子が貰えるゲームがあった。
だが、もうすぐ2歳の次女は怖くて泣きだしてしまった。
長女はグーしか出さない着ぐるみに見事勝利し、お菓子をゲットした。
さて宴もたけなわ、子供たちのお遊戯がスタート。
まずは次女の出番。
グランド中央の白線に沿って輪になり、音楽に合わせてお子ちゃまが踊るというやつだ。
まだチビッコ組なので、保護者が一緒に同伴する。
運動会のときは、輪になって踊っている娘をビデオで撮ろうとしたが…
ちょうど対角線上に先生が踊っていて、全くビデオに娘は映らなかった。
その夜は、枕を涙で濡らした。
今回はそんな失敗はしない。
私と次女は一番にグランド中央へ飛び出し、良い位置をゲットした。
無論、ビデオを持っているヨメの位置を計算してのこと。
今回はバッチリ。
園児と保護者が輪になって、音楽がスタートするときだった。
遅れて走ってきたお子ちゃまとそのお父さんが、私と次女のピッタリ前に立ちはだかった。
私のわずか15センチ前方で、その親子が踊っている。
グランドの輪の中で、人が二重に並んでいるのは、ここだけだ。
私からもちろんヨメは見えない。
もちろんビデオにも映ってないだろう。
どゆこと(?`∧´)
この15センチ前のお父さんには、私の存在が全く見えてないようだ。
私は映画シックスセンスを思い出した。
幽霊の起こす事件を解決していく主人公が、実は自分も幽霊だったのに気づく。
周りには自分が見えていなかった。
という衝撃のラストだ。
ひょっとしたら、この会場全体でみんな私が見えていないのか。
私はすでにこの世界にいないのか。
そう錯覚するほど、私のピッタリ前で見知らぬお父さんが踊っている。
仕方なく私と次女は移動して、なんとかスペースが空いているところを探し、僅かにあいた輪の隙間に滑り込んだ。
しかしそこは、ヨメとの対角線上で先生が踊っている。
やはりビデオには映らない。
大丈夫。
ビデオに映らないのは、人影のせいであって、私はまだこの世にいる。
生きていることに感謝する。
気をとりなおして次は長女。
長女はもったいない婆さんの踊りを熱演していた。
相変わらず踊りは手を抜かず、誰よりも手足を高く挙げるのが長女である。
ちなみに、長女は短冊に
『みかんが食べたい。』
と書こうとしていた。
だか、それは短冊ではなくお母さんに言えばすむことだ。
結局、短冊は2つあって
『ぷりきゅあのおりがみがほしい。』
『けいたいのおもちゃがほしい。』
と書かれてあった。
なんというハードルの低いささやかな願い事だ。
きっと願いは叶うだろう。
私が短冊に2つ書くなら、
『家族が幸せであるように。』
『カイロプラクティックがもっと上手になるように。』
この2つは、毎日寝ても覚めても願っている。
3つ書けるなら?
もちろんこれだ。
『運動会はバッチリと人に重ならずビデオが撮れますように。』