さかもと整体院を開業したのが13年前の8月1日。
開業12周年の8月1日に店名を『さかもと整体院』から『坂本カイロプラクティック』に変更した。
その日から昨日で1年たった。
開業して13年。
坂本カイロプラクティックに変わってから1歳。
わざわざ開業や店名の変更を、8月1日とわかりやすくしたのには訳がある。
8月1日がくれば、初心を思い出すだめだ。
開業したころの夢は、整体でクタクタになるまで仕事をすること。
開業当初はやはり暇で、夜に工場でバイトをしていた。
夜10時から朝の8時までのバイトだ。
いつもバイトで疲れてクタクタだった。
バイトでクタクタになって、本業である昼間は暇で休んでいた。
いつも『どないやねん。』と自分に突っ込んでいた。
今はおかげ様で昼間クタクタになるまで働ける。
家に帰れば子供たちがまとわりついてきて、さらに体力を消耗する。
13年間、無我夢中でやってきたけれども、自分はかなり恵まれていたと思う。
自分の好きなことを生業(なりわい)にできるのは本当に幸せなことである。
もし私がサッカーを大好きだったとしても、サッカーで食っていける人はほんのひと握り。
お客さんのなかで、サーフィンが大好きで毎日やっている人がいるが、やはりサーフィンでは生活できない。
早朝サーフィンをした後、会社へ行くのだ。
音楽が好きな人も多いが、やはり音楽で生活できるひともごくわずか。
たまたまカイロプラクティックだったのだ。私は。
カイロプラクティックが趣味ではなく、職業で良かった。
私はひとつの事にしか集中できない。
趣味に没頭すれば、きっと仕事をおろそかにするタイプだと思う。
不器用なせいか、人より技術の習得に時間がかかる。
勉強が苦手なせいか、人より知識の習得に時間がかかる。
だから、趣味をもたずに仕事ばかりしてきた。
カイロプラクティックのために摂生しているのではなく、娯楽が自分の視界にはいってこないのだ。
酒を飲まないし、タバコも吸わない。
パチンコやマージャンは一切やったことがない。
テレビゲームやケータイのゲームもやらない。
ケータイゲームはやってみようと思ったけど、ダウンロードの仕方が分からなかった。
ポケモンGOもやらない。
ただひたすらカイロプラクティックを毎日考える。
そうでないと辿り着けない境地があるのを知っている。
サッカー選手の本田圭佑が言っていた。
『課題がたくさんあるのは、まだ伸びしろがあるということだ。』
昨日、午前中にきたお客さんに断って、私が矯正しているフォームをビデオに撮らせてもらった。
あとから見ると、ひどい。
なんて不細工なフォームだ。
よくこれで矯正ができていると我ながら感心する。
私の場合、まだ伸びしろがあり過ぎる。
まだまだ存分に成長できる余白があるのだ。
この不細工なフォームを改善すれば、もっと効果の高い矯正ができる。
そう思うとワクワクするのだ。
こうやって13年過ごしてきた。
10年後も30年後もワクワクしていますように。