8月11日。山の日。
このバカンスを、私は若い女の子と二人で過ごす事となった。
若いと言ってもうんと若く、5歳である。
そう。うちの長女である。
当初、家族4人でどこぞへ行く予定であったが、2歳の次女が風邪気味だったので、次女とヨメはお留守番となった。
思案した結果、私と長女の二人でサンピアのプールへ。
ヨメがいないことで、心配が二つあった。
一つ目は、甘えん坊、暴れん坊の長女を私一人で制御できるのか。
二つ目は人さらいと間違えられないか。
まずはスポーツショップへ向かった。
私の海パンを買わねばならぬ。
そういえば、泳ぐのは20年ぶりである。
海パンを持っていなかったのだ。
ネイビーに小さいクジラ柄の海パンを長女が選んでくれた。
いざ出陣。
サンピアに到着。
私が楽しみにしていたジャンボスライダー(長い滑り台)は、長女の身長が足りなかったので断念。
だが、半分のながさの滑り台でも十分楽しかった。
滑り台は20回以上やった。
長女を浮き輪に乗せ、プールでも泳ぎまくった。
『追いかけっこをしよう。』
と長女から提案があった。
『こっちだよ。ベロベロバ~』
ε=ε=ε=ヾ(´∀`*)ノ
という古典的な煽り文句を唱える長女。
長女が逃げ、私が追いかける。
私が追いつくと長女は怒り、離れすぎても怒る。
着かず離れずで追いかけて欲しいのだ。
長女は追いかけて欲しい派の女子らしい。
長女はこの世の終わりくらい楽しそうだ。
私も楽しい。
だが、なにやら胸騒ぎがする。
違う。胸ぢゃない。
肩と背中がヒリヒリする。
水に浸かりながらも、最高気温36度だった熱は確実に私をジリジリ焦がしていた。
そーか。
それで殿方も多くの人がTシャツを着ていたのか。
サンピアを出たあと、公園へ行くと長女が車中で暴れだした。
なんという体力だ。
5歳の長女のほうが圧倒的に体力がある。
先日亡くなった千代の富士が、
『体力の限界。』
と言って引退したが、その気持ちがよくわかる。
家に帰ると、グッタリ。
そして、皮膚がいたい。
陸サーファー並みに日焼けした。
それにしても心残りはウォータースライダー。
あの長い滑り台をやってみたかった。
今度はヨメと次女も連れて来て、ウォータースライダーにチャレンジしよう。