今年もやってきました。運動会。
長女はかけっこで悲願の1着なるか。
2歳のときは、グランドを一周せず、大幅にコースをショートカットして1着だった。
3歳は男の子と走って2着。
4歳は終始アウトコースを走って2着。
さて5歳は・・・
うちの保育園のグランドは狭い。
だから、かけっこは最初の位置取りが重要である。
スタートで2位3位だと、もはや挽回できないのだ。
去年は4人走って、一番アウトコースからのスタートだった。
長女はコーナーもずっとアウトコースを走り、結局インコースを走った子には追いつけず2着。
運動会前日。
運動会で無敗を誇る私が、かけっこの帝王学を長女に伝えた。
絵本をグランドに見立て、キティちゃんの人形を4体並べて、いかにインコースが有利かを説明。
ただし、2歳の次女が乱入してきて途中で話が終わってしまった。
長女はアウトコースだと走る距離が長いというのを理解していないようだった。
その夜。
次女が寝てから作戦タイムを設けた。
ヨメが去年の映像を長女に見せて、昨年の敗因を説明していた。
私は、スタートしてすぐインコースをとるよう叩きこんだ。
長女はうんうんと頷いてはいたが、理解しているようには見えなかった。
さて、運動会当日。
私は相変わらず朝の7時に並び、保育園の門が開く朝8時に陣取り合戦のダッシュをした。
開門と同時にダッシュして、自分が座りたい場所にシートを敷く。
もちろん早い者勝ち。
今年も親父同士の陣取り合戦を制して、ビデオを撮影しやすく、日影になる場所をゲット。
長女よ。
闘うとはこういうことだ。
『相手の未来をも奪うつもりで闘わないと、勝負は勝てない。』
と、卓球男子で銅を獲得した水谷選手が言っていた。
その通りだ。
残酷だが、4人走って1着をとれるのは一人だ。
長女に足りないのは闘争心だと思う。
さて、運動会のは着々と進行していった。
心配していた雨は降らず・・・
というか晴れすぎ。
最高気温30℃以上あった。
前日に38度の熱があった次女も、元気に踊っていた。
次女はかけっこでグランドをウロウロ歩いたあげく、先生に連れられてゴール。
次女は闘争とは程遠い。
癒し全開である。
運動会も終盤。
いよいよ長女のかけっこである。
長女がお友達と4人で手を繋いで並んでる。
この4人でかけっこするのだ。
どうやら今年も長女は一番アウトコースからのスタート。
スタートで一気にインコースへ行くしかない。
よーい、ピッ!
次々と園児達がはしる。
いよいよ長女の組だ。
よーい・・・
おっとっと!
長女がフライングをかました。
まだ笛が鳴ってないのに、勢い余って5歩くらい走ってる。
私はこれをみてイケる。
と思った。
長女がスタートで勝負をかけようとしているのか分かったから。
それと、去年まで見られなかった長女の闘争心を、このフライングで垣間見れた。
仕切りなおして。
よーい、ピッ!
長女が4レーンから勢い良く飛び出して先頭をとった。
よっしゃ‼ ︎(*屮°∀°*)屮
そのままコーナーを独走。
最後の直線は、勝利を確信した長女が両手を水平に伸ばして走り、笑顔でゴールテープを切った。
ε=ε=ε=ε=ε=ヽ(*´∇`)ノ
圧勝であった。
快勝であった。
しびれるレースであった。
レースプラン通りであった。
まるで、オリンピックのマラソンのようなゴールシーンであった。
家に帰って、家族でビデオを何回も観た。
ゴールのとき、撮影していた私の
『よっしゃ〜 (*屮°∀°*)屮』
と言う声もはいっていた。
長女も嬉しそうでビデオをニコニコして観ていた。
次女も参加賞として貰ったアンパンマンの金メダルを、誇らしげに私に見せてくれた。
オリンピックよりも興奮した。
ゴールタイムを計ったら8秒ジャストである。
早い。
距離はともかく、ボルトよりも早い。
親子の悲願達成。
エキサイティングな一日であった。