魔法のつえ

今から数日前。

 

 

もうすぐ6歳の誕生日をむかえる長女が、紙を渡してきた。

 

 

長女『これサンタさんに渡してちょって。』

 

 

長女『お父さんがサンタながやろ?』

 

 

紙には『ぷりきゅあのながいのください。』

 

と書いてある。

 

 

 

 

 

 

ツッコミどころが多い。

 

 

 

まず、この説明でサンタに何を買ってほしいか伝わるはずがない。

 

 

そして、お父さんがサンタだというのは触れないでほしい。

 

 

しかも、お誕生日のプレゼントを買うのはサンタではない。

 

 

 

 

多分、プリキュアの魔法のつえやら変身ステッキのことだが、そんな言葉がでてこないから、フォルムだけで『ながいやつ』と言っているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

私『長いのってなに?』

 

 

長女『ほらプリキュアの長いやつ。』

 

 

私『長いのやったらなんでもえいの?』

 

 

長女『えいよ。ヽ(*>∇<)ノ

 

 

 

私『じゃあプレゼントはバナナでえいね』

(´∀`σ)σ

 

って言ったら

 

 

長女『違うやろ』

 

( #`Д´)=○)゚3゚)・∵.ガッ

 

 

と言ってビンタされた。

 

 

 

い、痛い痛い。

 

 

 

 

長女『長いのは、プリキュアの変身するやつやろ。』

 

 

私『わ、わかった。』

 

 

 

私『じゃあ、お父さんが折り紙でつく・・・』

 

 

長女『違うやろ』

 

(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵

 

 

 

長女『おもちゃ屋さんで買うがやろ。』

 

またビンタ。

 

 

 

き、効くぜ。

 

 

_||

 

 

 

 

私『じゃあ、クリスマスにサンタさんに・・・』

 

 

長女『違うやろ』

 

,;'.・(゚ε゚(O三(>_<`)o

 

 

 

長女『お誕生日に買うがやろ。』

 

 

き、効くぜ。

 

 

_||

 

 

 

 

 

分かった。

 

 

買います。

 

 

長女は真剣なのだ。

 

 

 

 

だから、親父がボケてもツッコミが

 

『なんでやん。』

 

 

ではなく、ビンタになる。

 

 

 

 

本当はもうとっくに買ってある。

 

 

 

 

ヨメの両親とお兄さん、私の両親からプレゼントのお金を頂いている。

 

 

それを資金に、私とヨメでプレゼントを買いに行ったのであった。

 

 

 

プリキュアの魔法のつえ。

 

 

プリキュアのジグソーパズル。

 

 

プリキュアの筆箱に鉛筆にキャップ。

 

 

プリキュアの髪どめ。

 

 

お子ちゃま用の包丁。

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュアの小物をいっぱい買ったので、2歳の二女にも絵本を買ってあげた。

 

 

お姉ちゃんばっかりで自分にプレゼントがないと、きっと次女は暴れだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、お誕生日当日。

 

 

私も楽しみである。

 

 

 

うちの子供たちは、プレゼントを貰うとき喜びを爆発させる。

 

 

それを見るのは親として幸せな気持ちになる。

♪ヽ(*´∀`)ノ

 

 

今回も長女はプレゼントを心待ちにしている。

 

 

いよいよプレゼント贈与の時間。

 

 

 

 

 

 

私『はい、プリキュアの長いの。これはばぁばからです。』

 

 

長女『ありがとう。♪ヽ(*´∀`)ノ

 

 

長女の顔が輝いている。

 

 

 

 

 

 

続いて、プリキュアの筆箱に鉛筆にパズル・・・

 

 

次女『あたちのは〜 ٩(๑`н´๑)۶

 

 

お約束通り次女が怒りだす。

 

 

 

私『はい、絵本』

 

 

次女『やった〜♪ヽ(*´∀`)ノ』

 

 

 

 

 

私の姉は、可愛いスカートを長女と次女の両方に買ってくれていた。

 

 

私『はい、スカートも買ってくれちゅうで~』

 

 

やった〜ヽ(●´∀`)人(´∀`●)ノ

 

 

 

長女&次女『可愛いスカートや〜』

 

 

ここが二人の幸せの絶頂。

 

 

 

 

 

 

あとはお約束通り。

 

 

 

プリキュアの魔法のつえを取りに合いになった。

 

 

ここからは修羅場である。

 

 

 

このプリキュアのおもちゃはハイテクで、自分の声を録音・再生できたり、他にもカラオケモードがあったりいろんな機能があるのだ。

 

 

 

 

姉妹で骨肉の争いが始まり、次女が泣き出した。

 

 

長女は脇目もふれず、おもちゃをイジッて遊んでいる。

 

 

長女が自分の声を録音して遊んでいる。

 

 

すると、偶然にも次女の泣き声も録音された。

 

 

『クゥーン』

 

 

という犬のよう泣き声。

 

 

 

 

それがおかしくて、再生しては長女と次女は笑い転げていた。

 

 

 

骨肉の争いが、一瞬にして家中爆笑の渦となった。

 

゚・。・(ノ皿`)σ・。・゚イーッヒッヒッヒッヒッヒ

 

∵ゞ(≧ε≦o)ぶ!

 

 

 

さすが魔法のつえ。(゚ο゚人))

 

 

と、感心した今日この頃であった。