ここだけの話にしてほしいが、実は私はお勉強が苦手であった。
ところがどうだ。
うちの保育園年長の長女ときたら。
なぜか算数にハマって、家では時間を惜しんでドリルをしている。
お風呂のなかでは、私がずっと
『17+8=?』
とか
『15-3=?』
と問題をださねばならない。
長女『お父さん、10やって。』
と言われ、私が両手をパーしていると、
長女『これで10やき…4・5・6で…こっちがおしまいで…』
とゴニョゴニョ言いながら問題を解き始める。
時には私の両足まで使って問題を解く。
お風呂からでてドライヤーをしている間も、時間を惜しんでドリルをしている。
その成果もあって、20までの足し算と引き算はあらかたできるようになった。
ただ、長女は時計が読めないので、100円ショップで時計のドリルを買ってきた。
案の定、質問責めになる。
長女『お父さん、なんで6:30が6時半なが?』
長女『半(はん)は、半分このはんながやろ?』
長女『30でなんで半分こになるが?』
ううーむ。(°m°;)
なぜ10ではなく、60秒とか60分で繰り上がるか。
これを娘は聞いているわけである。
6歳にして、なんと哲学的でアカデミックな質問なのだ。
これは数字のすべてが10進法ではない、ということから説明すれば良いのか。
その説明を6歳で年長の娘に適格に伝えるには。
なぜ時間は12・60進法なのか。
どこから説明すればいいのか。
まだ暦も確立されていなかった古代人こそが、この『時の体系』を考え出した。
古代人は月の満ち欠けは約30日のサイクルで繰り返され、それが12回くり返すと同じ季節がやってくるということを体験的に知っていたのだ。
よって時を刻む単位は12進法となっている。
もちろん干支も12だ。
干支は12年サイクルで1周する。
北
ねずみ
猪 牛
犬 虎
西 とり 鵜 東
猿 辰
羊 蛇
馬
南
干支の成り立ちを説明するには、陰陽五行説のメカニズムを解き明かす必要がある。
例えば、桃太郎は陰陽五行説と深い関係がある。
南の方向から時計回りに歩くと、猿・鳥・犬の順番に出会う。
陰陽説で西は秋を表し、秋の果物は桃であるから桃太郎となったのだ。
陰陽道では、『丑寅(うしとら):北東』の方角は、邪悪なもの、忌み嫌うものなどを表す。
鬼は牛と虎を掛け合わせたもので、牛のような角があって、虎のパンツを履いているのはそのせいだ。
鬼が出入りする方角を『鬼門』と呼ぶのは陰陽道からできた言葉だ。
その昔、『うしおととら』という漫画があったが、それも鬼門の方角を表していたのだ。
うしおととらの最終回はこの上なく感動的であり・・・
いかんいかん。(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)
話がどこからか、ほんの少しだけ脱線してしまった。
娘に、時計がなぜ60分で単位が繰り上がるの説明。
ここは必殺技を使わせてもらった。
長女『なんで30で半分なが?』
私『お母さんに聞きなさい。』