その日は仁淀川へ家族で行ってきた。
浮き輪に子供たちを乗せて、私やヨメがヒモで引っ張る。
子供たちははち切れんばかりに喜ぶ。
上機嫌になり、大好きなひな祭りの歌を唄いだす3歳の次女。
季節感というものがないのか。
6歳の長女も、
『お父さん見て見て。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜』
と言い、得意げにバタ足を披露してくれた。
その結果、長女はほぼ泳げないということが判明したのであった。
一通り遊んで終了。
家に到着。
今日は頑張った。
すべて出し切った。
もう悔いはない。
この前日の夜は休み前とあって、夜中2時まで調べ物をしていた。
さらに、にエアコンが切れて夜中3時に暑くて目覚めた。
エアコンをつけて寝ていたら、今度は寒くて夜中4時に目覚めた。
さらに、次女が寝ぼけて私の足にまとわりついたり。
寝相の悪い長女のバックブローが私の顔に命中したり。
とにかく眠れなかった。
普段なるべく早く寝て、朝までぐっすり眠る私としてはやや疲労困憊気味であった。
だが、午前中に業者と打ち合わせを終え、家族と川に行き、やっと帰って来たわけである。
しかし、長女から衝撃の一言が。
『お父さん、自転車の練習がしたい。』
ま、マジすか。
ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!
今日は最高気温35度すよ。
さっき仁淀川から帰ってきたとこすよ。
しかし、ここで
『父上はもう疲れたのであります。』
なんて言いたくない。
子供の前では『疲れた』とか言わないと決めている。
子供の前ではスーパーマンでいたいのだ。
私はもう一度心と体のエンジンを静かに起動した。
覚悟を決めたのだ。
私は長女と自転車を車に乗せ、公園へ向かった。
公園に着いたてからはエンジン全開である。
長女の自転車を後ろから押して、ダッシュ。
汗だくになってダッシュ。
息を切らしながらダッシュ。
その甲斐あってか、直線はほぼ問題なく自転車に乗れるようなになった長女。
なんと、この日合わせて実質3回目の練習で、長女は公園を一周できるまでに成長した。
私は汗だくフラフラである。
あとは曲がるのを覚えたら完璧。
自転車で曲がれるのが先か。
泳げるようになるのが先か。
まだまだ特訓は続くのであった。