昨今はオーケストラで、ゲーム音楽なんかを演奏しているらしい。
ファイナルファンタジーの音楽とかをやっているらしい。
これが大当たりして、観客が沢山来ているらしい。
オーケストラなんて、私のような庶民には馴染みのないもの。
クラシックやジャズは知らないし、私は学生時代にリコーダーすら満足に吹けなかった。
もちろんオーケストラなんて行ったことない。
高嶺の花だ。
そんなオーケストラでも、ゲーム音楽ならグッと身近な存在になる。
音楽をやっていない人でも興味をもつかもしれないし、家族でも気軽に聞きに行ける。
ゲーム音楽でオーケストラが大盛況するのも頷ける。
これが「裾野(すその)を広げる」ということだろう。
裾野とは『上部にあるものを支える基礎』を意味する。
高い山を築こうと思えば、それだけ基礎を広げていく必要があるのだ。
スポーツの分野で
『トップの競技力向上のためには、裾野を広げなくてはならない』
とよく使われるが、それは
『トップのレベルを上げるには、まず競技人口や観客人数を増やせ。』
という意味だ。
裾野を広げるとは『入口を広げる』ということだ。
これは私のカイロプラクティックに対する考え方と似ている。
私から見れば、カイロプラクティックはまだまだマイナー競技だ。
もっと入り口を広げる必要がある。
カイロプラクティックは素晴らしいものだ。
でも、決して高尚なものにはしたくない。
うちのお店は、病院で見放されたような重病な人も沢山来る。
でも、それだけではなくて、週末は家族でお出かけした後、家族みんなでカイロへ行く。
それくらいカイロプラクティックを身近なものにしたい。
知人の名古屋の先生が、新しくカイロのお店を作った。
そこは店に入ると、待合室のボックスが4つあって、はいるとカギが自動的にかかる仕組みになっている。
治療が終わって人が帰ると、先生が次の番の待合室のカギのロックを開けて、患者さんが治療部屋に入ってくるという仕組みだ。
つまり、来店からお帰りまで、別の患者とは一切顔を合わさないような仕組みになっている。
政治家が利用する料亭のような発想だ。
私の師匠である東京銀座のお店は、まったく別の発想で店づくりをしている。
女性の更衣室やパーテーションもあるけど、基本的にはワンフロア―をオープンにして使っている。
待合室には人がごった返し、治療部屋にも人がごった返している。
上半身裸の男性と、患者着のガウンを着た女性がウロウロしているのだ。
和気あいあいというか、みんなリラックスしている様子だった。
子供達は走り回り、それを大人たちは微笑ましく眺めている。
治療している先生は日本一の先生やのに、もの凄いアットホームな雰囲気だった。
私もこんな雰囲気のお店を作りたいと思った。
私がやりたいのは、1日1組限定のフレンチディナーではない。
人がごった返して、賑やかな居酒屋のようなお店だ。
おごそかな雰囲気ではなく、 大衆的な雰囲気だ。
蝶ネクタイはしてこなくて良い。
ジャージや仕事着で来てくれたら良い。
仕事や買い物の帰りに来てくれたら良い。
子供と一緒に来てくれたら良い。
予約さえして来てくれたらOKだ。
そんなお店にしたい。
カイロプラクテイックをそんな身近なものにしたい。