運動会 2018 長女編

『ええ〜。お父さん来れんが〜』

キィィ━━━ヾ(*`⌒´*)ノ━━━ィィ

 

 

長女が小学校に入学して初めての運動会。

 

 

私が運動会を見に行けないのを、長女は前日のお風呂で知った。

 

 

私が運動会に行けないのは初めてだ。

 

 

 

 

 

長女『なんで来れんが〜?』

 

 

長女『お仕事お休みします。って言うたらえいやんか。参観日も途中で帰るし。発表会も途中でおらんなっちゅーし。』

 

 

『そんな事言うたち、第2土日に東京へ勉強に行きゆうき、これ以上土日は休めんがぜよ。そもそも小学校の入学式が4月の上旬で年間の行事予定を貰ったのが4月下旬で、その時点で5月の予約は入っちゅうやんか。』

 

 

と言いたかったが、私は黙って長女の罵声を浴びた。

 

 

 

 

長女はかけっこの練習ではいつも1番だそうだ。

 

 

今回は1番をとる自信にみなぎっている。

 

 

だからなおさら観に来てほしいのだ。

 

 

 

 

 

年を追う毎に、運動会や発表会を観に行くのが大変になる。

 

 

たしかに発表会を途中で抜けて東京に行ったこともある。

 

 

今回からは長女と次女が、小学校と保育園に別れたから両方行くのは更にハードルが上がった。

 

 

保育園は午前中だけだが、小学校は午後もある。

 

 

考えた末に、私は苦渋の決断をくだしたのだ。

 

 

 

 

でも、プログラムをみる限り、長女のかけっこは丁度お昼休みくらいの時間帯。

 

 

お店から小学校までは自転車で4分半あれば行けるから、運が良ければ見れるかもしれない。

 

 

『かけっこは見に行けるかも』とだけ伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

運動会当日。

 

 

お昼休み。

 

 

私はダッシュで昼ごはんをたべ、小学校へ自転車を飛ばした。

 

 

到着してすぐ嫁さんからメールがきた。

 

 

『次の次がかけっこです。』

 

 

間に合った。

 

 

ちょうどかけっこのゴール地点に、嫁さんは陣取っていた。

 

 

かけっこが始まった。

 

 

インコースの赤組。

 

 

情報はこれだけ。

 

 

スタート地点は私がいる場所の反対側なので、スタート時点ではさっぱり顔がみえない。

 

 

 

 

 

ここで問題が発生。

 

 

ゴール地点のところが選手の入場門になっていて、次の種目の選手が集まりだした。

 

 

ますますかけっこが見えなくなった。

 

 

私は急いで移動してビデオを回した。

 

 

レンズ越しだとなおさら誰だか分からない。

 

 

 

 

 

ゴール地点でようやく長女らしき人物を発見。

 

 

ゴール手前で追い抜かれて3位。

 

 

男女混合で走って、6人中3位だ。

 

 

一生懸命走っていたのがレンズ越しに見えた。

ε=ε=ε=ε=ε=┏( >_<)┛

 

 

 

1番とれなくって落胆しているかと思いきや、席に戻って隣のお友達と楽しそうに喋っていた。

 

 

長女が楽しそうだったから、私も嬉しかった。

 

 

一生懸命走ったから花マルをあげよう。

 

 

メチャクチャ無理て来たけれど、長女の勇姿が見れて良かった。

 

 

見に行って良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事を終えて家に帰ると、いつものように長女はソファの隙間に隠れていた。

 

 

探さないと怒るし、見つけても怒る。

 

 

 

頃合いを見て

 

 

ジャーン\\\\٩( 'ω' )و ////

 

と自分から登場する。

 

 

 

だが、今日はいつまで経っても登場しない。

 

 

私は次女と先にお風呂へ入ってしまった。

 

 

次女がお風呂から出ても、まだ長女がお風呂にはいってこない。

 

 

こんな事は初めて。

 

 

なんとなく、私は察しがついていた。

 

 

 

 

 

長女がようやくお風呂にはいってきた。

 

 

いつもは喋り倒しの長女が黙っている。

 

 

かけっこで1番になれなかったから、バツが悪いのだ。

 

 

 

 

 

私『今日お父さんも見に行っちょったがで。』

 

 

長女『知っちゅうよ~。』

 

 

 

 

私『かけっこ3位やったね。』

 

 

長女『知っちゅーよ。』

 

 

 

 

私『一生懸命走りよったね。お父さんはちゃんも見よったで。』

 

 

長女『・・・・。』

 

 

長女はうつむいている。

 

 

 

 

私『お友達と楽しそうに喋りよったね。』

 

 

長女『・・・・。でもね・・・。』

 

 

長女『ホントは悔しかったが。』

"(ノ_・、)"

 

 

 

私『そっか。じゃあ次は勝てるように頑張ろうね。』

 

 

長女がやっと顔をあげて、うん。と言った。

 

 

 

 

保育園の年長では、練習でいつも勝てなかった子に本番で勝った。

 

 

今回は逆だった。

 

 

 

 

 

勝つ喜びも、負けた悔しさも両方知っておいた方がいい。

 

 

どちらを味わうのも、一生懸命であればあるほど学びがある。

 

 

また一つ、長女は大きくなって帰って来た。