東京へは勉強をしに行っているのではない。
反省をするために行っているのだ。
基本的には講義は第2日曜だけだが、4月〜7月までは土曜の講義にも参加している。
土曜の晩は、講師の塩川雅士先生と二人でディナーへ行く。
二人で歩いて、
『ここにしよっか。』
と言われて入ったのが銀座のフレンチレストラン。
『今日は遅いからオレはサラダだけにしよっかな。』
とか言いながら、私の為にいろいろ注文してくれた。
『晩御飯をサラダだけで済ます。』
という概念が私にはない。
腹一杯食べて、次の日眠くて体が重たい。
なんてことが雅士先生にはないのだ。
日々万全を期しているのだ。
体調管理が私よりしっかりしているのが分かる。
私ももっと摂生せねば。
ちなみに、そのレストランのミネラルウォーターの料金が、その日予定していた私の晩御飯の予算を超えていた。
フルコースでワインも付けたら、私の年収を超えるに違いない。
雅士先生とは、今後のスクールの展開や日本のカイロの未来を大いに語った。
いま目の前で、一緒にフレンチを食べているのは、紛れもなく日本てトップのカイロプラクターだ。
1日40人の患者さんをこなし、週末はスクールの講師をして、書物の原稿まで書いている。
このハードワークをどうやって毎日乗り切るのか。
何時に起きて何時に寝るのか。
根掘り葉掘り聞いてみた。
すると、やはりストイックな生活をしている。
夜は11時半には寝て、朝は毎日7時にはオフィスに到着する。
朝の7時から2時間は集中してデスワークをこなし、営業時間中も精力的に施術の仕事をこなす。
この凄いバイタリティの裏にはある思いがある。
この人の父親はミスターカイロプラクティック。
日本ではカイロプラクティックの神様のようなお方だ。
世界でも有名なカイロプラクターだ。
この偉大な父親を超えるには、父親が寝ている間、休んでいる間に努力しないと追い付けない。
そう悟ったらしい。
改めて思う。
才能ではない。
日々の努力が大きな成果を生むのだ。
そして、彼は徐々に父を超えつつある。
ヤバイ。
ヤバイぞオレ。
今までなんと呑気な毎日を過ごしてしまったのか。
今までもっと頑張れたんじゃないか。
せめて・・・これからはもっと頑張ろう。
と、東京へ行く度に、自分にガッカリして首を傾げて帰ってくる。
東京から帰る度に
『おら、心を入れ直して頑張る。』
『明日から本気で頑張る。』
と嫁さんに言っている。
東京へ行くたびにギアチェンジを試みる。
そうしないと、雅士先生と一緒に歩いていけない気がするのだ。
一緒に日本のカイロプラクティックの未来を背負う覚悟でやる。
それに見合う実力をつける。
その為には、明日をどう過ごすか。
仕事を頑張るってのは社会人として当たり前の行為。
そこからもう一歩上を行くには、雅士先生ような体調管理が必要となる。
無駄な夜更かしはしていないか。
適度な運動はしているか。
食事の量や内容、タイミングはどうか。
ちゃんとカイロプラクティックをコンスタントに受けているか。
日々が勝負なのだ。