お子ちゃま達を新しい歯医者に連れて来た。
長女の虫歯はアッと言う間に治った。
たぶん、1回か2回で治った。
実は、長女には虫歯よりもっと大きな課題があった。
長女の歯を見た医師が説明してくれた。
長女は下顎の歯の隙間が少ないらしい。
このまま全て永久歯に生え変わると、歯並びがおかしくなるそうだ。
矯正をはじめるなら、ちょうど今のタイミングが最適らしい。
今の段階で矯正をしていけば、キレイな歯並びになるそうだ。
前の歯医者はそんな事一切行ってなかった。
あのまま虫歯だけを治療しにあの歯医者へ通っていたら、取り返しのつかない事になっていた。
本当にこの歯医者にして良かった。
私はもうこの歯医者にゾッコンである。
こういうところで患者との信頼関係は大きく変わってくる。
私も肝に銘じている。
患者さんは目の前の痛みを治して欲しくて来る。
でも、他の症状や予防の観点で提案も出来たら、付加価値となる。
歯の矯正に関しては、院長自ら説明をしてくれるらしい。
なんでも、歯の矯正といっても針金のやつを装着するのではなく、姿勢が大事だとか。
2週間後。
再び歯医者に訪れた。
院長自らが液晶モニターで説明してくれた。
小学4年の男の子。
言葉は悪いが歯はガタガタだ。
この子は体のバランスも悪い。
肩の高さ、首の傾き、骨盤の高さが左右で違い、さらに反り腰もある。
足をみると外反母趾、内反小趾もある。
この体のアンバランスのせいで、歯並びが悪いのだとか。
そこで、外反母趾、内反小趾を改善するためにクロックスを辞め、マジックテープ2本の靴に変えた。
マジックテープ2本の靴は、足の横アーチを形成し、体の重心を安定させる役割を担った。
あとは姿勢に気をつけて、矯正のマウスピースを毎晩装着。
半年後。
これだけで、男の子の歯は劇的にキレイな歯並びとなった。
さて、うちの長女。
手を体の前で組んで、下に引っ張る筋力テスト。
長女の体はグラグラで力がはいらない。
だか、輪ゴムを足につけると・・・
驚くほど長女の体は安定し、体がぐらつかない。
長女は反り腰で、後ろに重心がきている。
足の横アーチを輪ゴムで矯正するだけで、しっかり親指に重心がくる。
だから筋力テストでしっかり力がはいる。
かかと重心で反り腰だと、大人になって受け口(しゃくれ)になる。
と説明を受けた。
『歯の矯正の前に、まず体のバランスが大事ですよ。』
と院長から説明を受けたのであった。
この説明を、私がどんな思いで聞いていたか想像してほしい。
地べたを這いつくばるくらい悔しかった。
激しい激しい激しい激しい激しい怒りが湧いた。
自分に対しての怒りだ。
私の歯ブラシの仕方が悪くて、娘が虫歯になったんなら仕方がない。
娘の食生活に問題があったのだとしても仕方がない。
問題は体のバランスにあったのだ。
私の専門分野の問題だ。
私の娘の問題だ。
それを専門外の歯医者から、入念に指摘された。
私は娘のケアを怠っていた。
娘にカイロをしようとしたが、
『こわい〜 εε”ε”ε”ε”(ノ´・д・)ノ』
とか逃げ回って出来なかった。
それっきりケアを怠っていた。
早く歯医者を出たかった。
やっと会計と次回の予約を終えた。
歯医者を飛び出し、自分の店へ駆け込んだ。
店について長女の骨盤と頚椎、それと足関節を矯正した。
検査のとき、
イヒヒヒヒヒ(((ヾ(≧∪≦*)ノ〃)))
とくすぐったがるが、なんとか出来た。
もう輪ゴムをはめなくても、しっかり体が安定している。
これから当分の間は、長女の矯正を毎週していく。
安定してきたら2週間に1回だ。
なにはともあれ、この歯医者は凄いと感心した。
歯並びは歯の問題だと認識している歯医者が多数派を占める。
歯医者は歯以外は触れないというのが一般的な考えだ。
そんななか、体全体のバランスが歯並びに強く影響すると突き止め、すでにこの歯医者は結果もだしている。
本気で勉強している人が高知にもいる。
この人を心のライバルにしよう。
この人のように、患者の度肝を抜くくらい勉強しよう。
そして改めて、自分の仕事のもつ可能性を感じた。
カイロプラクティックは凄い。
カイロプラクティックは歯並びにも役立つ。
いつか歯医者と提携して仕事ができるかもしれない。
歯医者で頂いたパンフレットには、
『世界最高レベルの予防歯科を高知でも!』
と書いてある。
このキャッチコピーにはグッときた。
いつか私もこのコピーを、パクッて・・・
いやいや、いつか私もこのコピーを拝借して掲げよう。
『世界最高レベルの予防ケアを高知でも。』