年末年始は7歳の長女と将棋を指しまくった。
クリスマスにドラえもん将棋が届いて、私は将棋の駒というものに初めて触れた。
駒に動かし方が書いてあるので助かった。
王将 ドラえもん
金 のび太
銀 しずか
飛車 ジャイアン
角行 ドラミちゃん
桂馬 スネ夫
香車 出来杉
歩 赤ドラ
というラインナップだ。
初めて長女と対局した時は、あっさり負けた。
勇敢にも、王将単独で敵陣に切り込んだからだ。
長女は学童で将棋を教えてもらったようで、なかなか手強い。
私がルールを覚えた頃に、やっと互角の勝負となった。
その後、私は飛車と角の連携プレーを編み出した。
ここでのび太を捨て駒にして、王将の盾を動かして、ドラミとジャイアンで仕留める。
という、藤井7段もビックリの高等テクニックをものにした。
年末にもなると、私と長女の力の差は大きく開いた。
長女は駒を動かす度にのび太、しずかと駒をとられ、
『ううぅ。(> <。)』
と目に涙を溜めながら将棋を指した。
最後はドラえもんだけ残って、8方向から私の駒に囲われている長女。
『エグっエグっ(*p´д`q)゚。』
とすすり泣きながら将棋を指す長女。
終わった後、
『どうせ私はバカやもん。』
とボロボロ泣いた。
この言葉はショックだった。
いつも、
『またテスト100点やったで。』
『花丸シールはクラスで一番多いがで〜』
と自慢していたから、自分のことをそんな風に思っていたなんて。
聞けば、学童でも将棋でほとんど勝てないらしい。
強い子は、将棋好きの親から教わっているんだろう。
長女は自尊心がかなり傷ついている。
自分は出来ない子だと思っている。
よし。
決めた。
将棋の特訓だ。
私は長女に、私の手の内を全部明かした。
なぜ赤ドラは一直線にならないようにするか。
なぜドラミはこの位置で待機させるか。
すると、長女は次第に実力をつけていった。
接戦の末、長女に勝たせて、自信を取り戻す作戦も功を奏した。
正月休みが終わるころには、また私と互角の勝負となった。
『学童でも勝てそうな気がしてきた。』
とニッコリの長女。(*´▽`人)
将棋が強くなること自体に、さほど意味はないかもしれない。
スイミングもそうだ。
オリンピック選手になるわけじゃないし。
長女には、
『頑張るのを覚えて欲しい。』
と伝えてある。
長女もその言葉に納得したようで、
『お父さんは、頑張りゆうアタシが好きながやろ?』
v(^皿^v)
と言っては、将棋もスイミングも頑張っている。