唐揚げ野郎

 

 

ある休みの日。

 

 

土佐山田にある秦山公園へ行く途中、お昼ご飯はなにが食べたい?

 

 

と子供たちに聞くと

 

 

『唐揚げ!唐揚げ!唐揚げ!』

人´ω`)オネガイ~!

 

と長女が叫ぶ。

 

 

魂の叫びだ。

 

 

 

 

 

南国市の美味しい唐揚げ屋さんに寄ったが、まだお店はオープン前だった。

 

 

仕方なくスーパーでおにぎりと唐揚げを買って、いざ秦山公園へ。

 

 

 

 

 

 

 

公園で遊んだ後、帰りにもう一度例の唐揚げ屋へ。

 

 

今度はオープンしていた。

 

 

 

そのお店の美味しい唐揚げを食べたことはあったが、お店へ買いに行くのは私は初めて。

 

 

 

 

 

 

私『えーと、唐揚げ4つと、手羽先と・・・』

 

 

店主『ん?章くんやない?』

 

 

私『おおー!!(゚Д゚ノ)ノ

 

 

 

驚いた。知り合いだった。

 

 

だが、なんの知り合いかサッパリだ。

 

 

 

 

 

早く思い出せ俺。

 

 

店主『久しぶりやね〜大ちゃんとかは連絡とる?』

 

 

私『いやぁ。サッパリよ。』

    (君が誰かもサッパリよ)

 

 

ん?大ちゃん?

 

 

わかった d( ̄  ̄)

 

 

高校の同級生、M君だ。

 

 

痩せていたから分からなかった。

 

 

 

 

 

 

私『M君は元気でやりよるの?』

 

 

M『俺はねぇ・・・』

 

 

 

M君によると、唐揚げが好きすぎて、脱サラして唐揚げ屋を始めたそうだ。

 

 

もう中学受験を控えている子供もいるとか。

 

 

毎日、仕込みやら何やら忙しくやってるそうだ。

 

 

 

 

唐揚げの賞も獲ったそうだ。

 

 

『ヨメが飾っとけってうるさいから・・・。』

 

 

と、ちょっぴり照れながら、お店に飾ってある表彰状も見せてくれた。

 

 

 

 

 

私の家族みんなが太鼓判を押す唐揚げ屋が、私の同級生だった。

 

 

なんか嬉しかった。

 

 

 

 

そうか。M君。

 

 

20年ぶりに会ったけど達者にやってんだな。

 

 

頑張ってんだな。

 

 

 

 

 

高校の時はヤンチャな奴だったけど。

 

 

それくらいの方が大人になってバリバリ働くんだろうな。

 

 

 

 

 

 

唐揚げ頑張れよ。

 

 

おいらもカイロ頑張るよ。

 

 

また唐揚げ買いに行くよ。

 

 

またオマケしてくれよ。