いまの子の運動会はなんだか楽しそうだ。
長女は2年生。
最初の登場はダンスだったから、帽子の代わりにテンガロンハットを被っていた。
みんな帽子にはそれぞれが好きなデコレーションをしていた。
さらに、クラスごとにカラフルなバンダナを胸元に着けている。
まだ我々の時代は、規律を重んじる時代であったが。
今は個性や楽しさを重視しているように見える。
それで良いと思う。
いよいよ長女のかけっこ。
私は他の学年のかけっこを研究して、カメラの試し撮りをしてみた。
ゴール付近。
真横に近いところでは、画面に対して走者が横切るので撮るのが難しい。
自分の子供が発見できていなければ取り逃がす。
真正面に近いところなら、走者が画面に向かって来るので撮りやすい。
よし。
ここだ。
私はベストショットが撮れるポイントを見つけた。
2年生のかけっこが始まった。
次の次が長女だ。
そこで、やはりハプニング。
4歳の次女が鼻血をブーした。
白いTシャツが赤く染まる。
クローズZEROの映画のワンシーンのようだ。
私と嫁さんは素早くティッシュを取り出し、鼻を覆い、手を吹き、撮影態勢に戻った。
次女は、ばーばに託した。
長女がスタートした。
なんとか撮影は間に合った。
朝、少し風邪気味だったが元気に走った。
男女混合で走り6人中3位。
男の子2人には負けたが上々の走りである。
ラストは、女の子と競り合いを制しての3位。
写真も上手い具合に撮れた。
トップの男の子2人が画面から外れ、長女が1位に見えるように撮れた。
今までカメラワークは散々失敗してきた。
だが、今回は天が我に味方した。
長女はなんでも一生懸命やれる子だ。
『1位をとりなさい。』
とは言わない。
『一生懸命に』
と教えてきた。
今日はその成果がみれた。
前回は最後に抜かれて悔しかったけど、今回は最後に踏ん張って抜かれなかった。
帰ったら花マルをあげよう。
焼肉でも食べに行こう。