巨大カルタ大会

 

あすたむらんど徳島へ行ってきた。

 

 

そこで見たプラネタリウムは、思ったより感動した。

 

 

ぐっすり寝てやろうと思ったが、つい見入ってしまった。

 

 

 

 

プラネタリウムの終盤。

 

 

街の明かりや月明かりがなければ、実はこれだけ空には星がある。

 

 

という星空には度肝を抜かれた。

 

 

 

 

大気が澄んでいた古代や、街明かりのなかった中世の人達は、この盛大な星空を見てなにを思ったのだろう。

 

 

大迫力の星空を見て、ついロマンチストな一面を垣間見せてしまう私なのであった。

 

 

 

 

ただ、その後のオリオン座なんかの解説は、私にはさっぱりだった。

 

 

いったい何処と何処の星を線で結べば牛になるのか。

 

 

いったいどうやれば、人が棍棒を持っているように見えるのか。

 

 

謎は深まるばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスレチックでひとしきり遊んだあと、本日のメインディッシュ。

 

 

巨大カルタ大会である。

 

 

 

 

 

1mくらいのカルタをチビッコ30人くらいで取りあった。

 

 

我が家を代表して、小学2年の長女が満を辞して参加した。

 

 

 

ほとんどダッシュ力が勝敗を分けるこの競技。

 

 

想像以上に激しい闘いとなった。

 

 

子供同士がダッシュして取り合うのだから、足が絡まって転倒者が続出する。

 

 

長女は果敢にアタックし、何度も転倒を繰り返した。

 

 

参加した子のなかで、たぶん一番転倒していた。

 

 

 

 

 

結局、長女はカルタを1枚もとれなかった。

 

 

長女は普通のカルタは得意だから、悔しかっただろう。

 

 

武運なく敗れはしたが、長女は走り抜いた。

 

 

転んでも、突き倒されても、カルタが取れなくても、長女は毎回全力で取りに行った。

 

 

 

 

 

 

長女は私にどこもかしこも似ている。

 

 

落ち着きがなく、せっかちなのも。

 

 

サービス過剰で、失敗するのも。

 

 

そして、不器用で一生懸命なのも。

 

 

 

 

 

 

人生の局面で勝敗を分けるものがあるとすれば。

 

 

それは早く走る力よりも

 

 

起き上がって、果敢にアタックする力だと私は信じる。

 

 

長女にはその力がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

転倒シーンは動画におさめていたので、何度もスローで繰り返しみては、嫁さんと爆笑した。

 

 

 

 

悔しそうに涙目で帰ってきた長女には、

 

 

『ガッツに感動して、お父さんも涙を流しながら見ていた。』

 

 

と伝えておいた。

 

 

 

 

 

 

 

『来年リベンジがしたい』

 

 

と長女の鼻息は荒かった。

 

 

 

 

長女は次も転倒を恐れず走るだろう。