お店を経営していると様々な営業の電話が掛かってくる。
まず第一声は
『代表者の方いらっしゃいますか?』
そして次はキャッチコピーだ。
『電気代が安くなります。』
『電話代が安くなります。』
『都内のワンルームマンションが収益物件なので購入しませんか?』
『必ず相場が上がる先物の話です。』
『サプリメントを患者さんに売り捌いてガッポリも設けませんか。』
『副業で歯のホワイトニングを始めませんか。』
『担保なしでお金貸します。』
『節税になるので保険はいりませんか?』
『電気代が安くなります。』
というだけなら良いが、かなりヒネたアポイントをしてくるケースもある。
『電気代がお安くなれば、なにかお困りになることはございますか?』
または
『これ以上新規患者さんが増えるとお困りですか?』
これは、YESセットというやつで、相手にYESと先に言わせてどんどん話の本題にはいっていく手法だ。
うーん。
確かに安くなると嬉しいし、患者さんが増えるのも嬉しいが、この言い方だと騙されないよう警戒してしまう。
そんななか、
『ウェブマネジメントの担当の方は現在お手すきですか?』
という類の電話もある。
坂本カイロプラクティックと言うてるやないか。
正気かよ。
皆さん薄々お気づきだと思うが、うちのお店に従業員はいない。
もちろんウェブマネジメントという事業部はない。
経理部も総務部も人事部もない。
ウェブマネジメントからトイレ掃除まですべて私がやる。
スーパーマルチオールラウンドプレイヤーなのだ。
さて、ウェブマネジメントというからには、ネット関連のビジネスのお話になる。
恐らく電話を掛けてきた人は、自分の会社にウェブマネジメントの事業部があって、ウェブマネジメントの責任者とばかり打ち合わせをしてきたのだろう。
業者『ウェブマネジメントの担当者の方はいますか?』
私『・・・私です。』
そこからは、ネット関連の専門用語のオンパレードの説明が始まる。
さっぱりさっぱり私には何を言っているか分からない。
とても日本人と話しているとさえ思えない。
したがって、私にはとても無駄な時間となる。
私はSNSというのをやったことがない。
ここだけの話にしてほしいが、私はアプリすらやったことがない。
したがって、ケータイのゲームすらしたことがない。
業者さんも、まさか電話している相手が、テレビの録画もできないポンコツ野郎だとは思わないだろう。
相手が悪かったね。
うちの高性能FAXは、受信したときに内容を確認して、プリントアウトするかどうかを決められる。
つまり、営業のFAXなど必要ないものは削除して、必要なものだけプリントアウトできるのだ。
電話もなんとかして、そういう機能がつかないかなぁ。