電話代が安くなる。
電気代がやすくなる。
オレあんたの孫なんだけど、会社の金を使い込んでしまったから、早急にお金を振り込んでほしい。
こんな電話が掛かってきたら、冷静にかつ詳細にお話を聞くことをお勧めする。
ある日、電話が掛かってきた。
営業の人『いま御社では○○で電話とネットを利用されていて、7800円くらいだと思いますが、当社に乗り換えると5800円になりますヨ。』
坂本『7800円が5800円?』
営業『そうですぅ。』
彼は、力強くそうですぅと言った。
『そうですぅ。わたスが変なおじさんでス。』
と続きそうな勢いだ。
旅立ったはずの志村けんが、もう下界に降臨してきたのかと私は思った。
坂本『なるほど。分かりました。』
坂本『いまお客さんがいて、詳しく聞いている時間がないので資料を送ってもらえますか?』
営業『資料・・・あぁ、分かりました。』
さっきとは打って変わって、気のない返事だ。
こんな空返事で、本当に資料を送ってくる確率は3%以下(※)である。
(坂本カイロプラクティック調べ)
怪しい電話営業は、資料を出したがらない。
坂本『こういう場合、資料送ってこないパターンが多いですが、ちゃんと届きますよね?』
営業『いやぁ。ちょっと・・・』
口頭だといくらでも誤魔化しが効く。
紙の資料なら証拠として残ってしまう。
たぶん5800円てのはウソだ。
プロバイダー料やWi-Fi料がはいってないとか。
初期費用とか、ネットのグレードが下がるか、モデムの使用料が別にかかるとか。
いくらでも誤魔化しはできる。
ちなみに、うちのホームページの情報量が多いのは、誤解を一つでもなくすためだ。
特にお金のトラブルだけは起こしたくない。
だから初期費用もなく、コースやメニューも追加料金もない。
うちは4000円一発勝負だ。
坂本『さっき分かりました、と言いましたよね?』
営業『いやぁ、通常はアポイントで契約頂いた方にだけ資料は送るんですよ。』
坂本『じゃあなぜさっきは、資料を送ると言ったのですか?』
営業『いや言ってませんよ。』
私の予感は的中した。
やはり志村が降臨している。
間違いない。
このボケパターンはひとみ婆さんだ。
こちらが言ったはずのことが聞こえていない。
自分が言ったはずのことを言っていない。
これはひとみ婆さんで間違いない。
次はバカ殿でくるか?
なら私は桑マンで応戦するか?
禁断のマーシーでいくか?
いや、往年のファンとしては、ここいらでドリフ時代のネタも織り交ぜてほしい。
東村山音頭あたりを期待するのは酷な話だろうか。
坂本『口頭だけだと細かい取り決めが分からないので、こちらの勘違いとかトラブルになりませんか?』
坂本『紙の資料がないと口約束ですよね?』
坂本『後から5800円になるって、言った言わないの水掛け論になりませんか?』
私も志村を引き出すために必死だ。
そして、ひとみ婆さんと契約を交わすわけにはいかないのだ。
営業『今はネット社会で、どんどん変わっていくので、紙の資料は作らないようにしてます。』
・・・あかんやん。
・・・言うてもうてるやん。
坂本『契約した時と、内容や料金が変わったらダメじゃないですか?』
営業『はーい。はーい。うぃーす。』
と言って電話は切れた。
まともな会社の対応ではない。
掛かってきたケータイ番号をネットで検索したら、しっかり迷惑電話リストにはいっていた。
うぃーす。って。あんた・・・
そこは『うぃーす』じゃなくて『あぃーん』だろうがよ!!
(*`д´)σ=σ
危ない危ない。
騙されるところだった。
志村が電話してくるなんて、おかしいと思ったんだよ。
みなさんも、うまい話、怪しい電話、ひとみ婆さんからの電話には注意しよう。