さて問題です。
日本にラーメン屋はいくつあるでしょうか?
ネット検索をせずに、推理してみてください。
こういう問題が、外資系企業の面接なんかででたりするらしい。
問題を考え抜く知的好奇心や、思考力を試しているのである。
このような能力を見出すために『フェルミ推定』は用いられる。
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しいような量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること。
だそうだ。
日本にいる猫の数は?
日本にあるパソコンの数は?
日本にあるコンビニの数は?
100年前の日本の人口は?
日本にガソリンスタンドはいくつある?
このような問題をいろんな角度から答えを導き出して、数字のセンスを養うのだ。
商売人ならフェルミ推定は必須である。
フェルミ推定という言葉は最近知ったが、昔からひとりフェルミ妄想癖はあった。
『眼鏡屋さんって1日何人お客さん来るのかな?』
とか
『あのラーメン屋さんって、単価を2割増しにしたら利益上がるかな?』
とか
『チェーン展開していくならどこがいいかな?』
といった具合に、毎日フェルミ100本ノックをこなしていた。
商売人ならみんなこんな癖があると思う。
さて、最初のお題。
日本にあるラーメン屋の数。
本来であれば、ラーメンを食べに行く人の割合と頻度、お店の平均座席数、お店の回転数などから計算する。
しかし、私は別の方法で考えた。
高知の人口は約70万人。
日本の総人口のざっくり200分の1。
高知にラーメン屋は100店舗あるとして・・・
日本に200倍の2万店舗くらいかな?
高知は四国でうどん屋の比率が他県より多いはすやから・・・
25000店舗くらいかな?
と推定したらほぼ正解であった。
うちのカイロのお客さんで、カフェを始めるという人がいた。
だが、経営のことは勉強したことがないと言う。
お店のこともまだノープラン。
お客さん『というか、どこから考えていいか分からないです。』
坂本『損益分岐点から逆算したら、1日の来店数とかお店の席数が決まってきますよ。』
お客さん『損益分岐点ってなんですか?』
坂本『損益分岐点ってのは、固定費がこうあって変動費がこうくると、ここからが利益で・・・』
損益分岐点の説明をすると、食い入る様に聞いてくれた。
お客さん『もっと経営とか簿記のことを教えてください。』
この人にフェルミ推定をお伝えした。
この人はフェルミ推定を沢山こなした方が良いと思った。
カフェを始めるに前に、根拠のある数字をだせるようにトレーニングした方が良い。
経営者は数字の感覚がないと大変な目に合うのだ。
カフェを始めるにあたって・・・
座席数はいくつがベストか。
顧客の平均単価は。
回転率は。
食材の原価はいくらか。
食材のロスはどれくらいか。
駐車場の台数はいくつ必要か。
広告の費用対効果は。
オープンするまでは、いくら計算した数値も所詮仮説でしかない。
でも、仮説すらないとオープンしたあとかなり厳しい。
仮説と現実でどれくらい差があるか分からないと、軌道修正ができないのだ。
みなさんもフェルミ推定をやってみよう。
頭のトレーニングになるはずである。
日本に看護師さんは何人いるか?
日本人は平均して年間何個ケーキを食べるか?
日本人は1日に何リットルの水を使っているのか?
日本では1日の新聞の総発行部数はいくつか?
日本人は平均いくつ缶コーヒーを飲むか?
日本にテレビは何台あるか?
日本人がもっとも摂取する野菜はなにか?