今年はガマンの年だった。
歴史の教科書に刻まれるような出来事が、今年訪れるとは思わなかった。
油断してたぜ。
4月の緊急事態宣言のときには参った。
電話が鳴れば、予約ではなくキャンセルの電話だった。
この事態がいつ収まるかなんて、想像もつかなかった。
あの状況がもし半年続いていれば、うちの家族4人は寒空の公園で年越しをしていたことだろう。
結果的には5月から通常に営業できたけど。
あの時には、まともに営業できない状況があと半年なのか1年かかるのか、誰にも分からなかった。
もちろん2021年がどうなるかも分からない。
でもあの4月を体験したおかげで、いろんなことを真剣に考えた。
カイロについて。
お金について。
これからの人生について。
うちのお客さんでお坊さんがいるが、お坊さんは壊滅的なコロナ不況だそうだ。
だから、そのお坊さんは転職するために資格の勉強を始めた。
この話は対岸の火事ではない。
もしカイロが出来なくなったらどうするか?
漠然とは考えていたけど、ここまでリアルに考えたのは初めてだった。
リアルに考えた結果、やはり今のところ他の仕事は想像できない。
コロナ禍のなか、私のだした結論はとてもシンプルだった。
『いま出来ることを最大限にやる。』
今年は多くは望めない年だと悟った。
今年から東京で新しいテクニックを勉強して、一気にレベルアップする予定だった。
でも、それは叶わなかった。
だから、今までやってきたことをレベルアップさせた。
そして、カイロのセミナーDVDを買いまくって勉強した。
近いうちに新しい店舗を建てるのが夢だった。
だが、それもこのコロナ禍では夢のまた夢。
当分の間、お預けだ。
その代わり、今のお店をパワーアップさせた。
コロナ対策で、サーキュレーターを2台設置した。
トイレにペーパータオルとアルコール除菌も設置した。
ミストの力でウイルスやほこりを除去する空気清浄機を、フル稼働させた。
みんなガマンの年だったと思う。
そんななか絞り出したアイデアや工夫は、今後の財産になるはずだ。
来年も出会った人々を元気にしていこう。
来年は良い年になりまうように。