長女 10歳

 

 

長女が10歳となった。

 

 

記念にスタジオで写真でも撮ろうと思ったが、コロナのため断念した。

 

 

お寿司食べて、ケーキ食べて、いよいよお待ちかね。

 

 

プレゼントの時間だ。

 

 

 

 

 

『はい、プレゼント。』

 

 

と言って、ドッキリで都道府県下敷きを渡した。

 

 

ちょうど学校で地理の勉強が始まったようだし。

 

 

『なんだよぅ、これがプレゼント?٩(๑`н´๑)۶

 

 

と怒ると思った。

 

 

 

 

もしくは、鳩が豆鉄砲を喰らった顔をしてくれると予想していた。

 

 

 

 

 

しかし、 

 

 

長女『ワーイ。ワーイ。』

 

 

長女『お父さんありがとう。(*´▽`人)アリガトウ♡ 』

 

 

予想とは違うリアクションだった。

 

 

 

 

 

 

長女『お父さん、わたしが探して指さすき、高知とか大阪とか言うて〜。』

 

 

父『じゃあ東京。』

 

 

長女『ん~。あった!ここ。』

 

 

 

父『次は大阪。』

 

 

長女『ん~あった。ここ。大阪はちっこいねぇ。』

 

 

父『ここにユニバーサルとキッザニア※があるがでっ。』

 

 

※本当はキッザニア甲子園は兵庫だけどね。

 

 

 

 

 

長女『ねぇねぇ、これ明日学校へ持って行っていい?いい?』

 

 

父『いいんやない。』

 

 

長女『やった♪やった~♪』

 

 

 

 

 

うーん。

 

 

都道府県下敷きをかなり気に入ったようだ。

 

 

長女は天然かついい子に育ったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

さて今度こそ。

 

 

リクエストしていたプレゼントを出した。

 

 

長女『ワーイ♪ワーイ♪』

 

 

長女『しのぶの刀やぁ。ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

 

 

 

 

長女のリクエストしていたものとは、鬼滅の刃、胡蝶しのぶの刀である。

 

 

刀を収める鞘と、鞘を装着する腰ベルト付きである。

 

 

 

 

長女『お父さんこれ本物の日輪刀?』

 

 

んなわけない。

 

 

本物の刀は銃刀法違反になるし、アマゾンではきっと買えない。

 

 

それに本物の日輪刀を手にいれるには、肺活量だけでひょうたんを割るくらいの鍛錬が必要だと漫画に描いてあった。

 

 

 

 

嬉しそうに刀を抜き差しする長女。

 

 

 

 

 

 

 

本人曰く

 

 

『10歳やから、もう半分大人やきネ。』

 

 

と豪語していた。

 

 

プレゼントにおもちゃの刀をチョイスするのは、果たして半分大人なのだろうか。

 

 

 

 

私も大人というか、おっさんになった今も、キン肉マン消しゴムを持っているから同じようなものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長女が生まれた日のことを、今でもはっきりと覚えている。

 

 

あれから10年かぁ。

 

 

そして、あと10年で大人かぁ。

 

 

嬉しいような寂しいような気持ちだ。