水曜日はカイロの定休日だ。
健康のため、水曜のお昼ご飯はラーメンやうどんを避けて、なるべくヘルシーの物を食べるようにしてきた。
だか、その日はラーメンが食べたくなった。
我慢は身体によくない。
人間はストレスを感じると脳の視床下部から下垂体にかけてCRFというストレスホルモンが分泌されこれに反応して副腎からコルチゾールというホルモンな分泌される。コルチゾールはストレスによる脳の機能低下や血糖値の低下を防ぐが過剰に分泌量されれば自律神経の乱れを起こし血圧や血糖値を上げ過ぎてしまい結果的に免疫力を下げてしまう。
そうなると身体に良くない。
決して私の意志が弱い訳ではない。
人間の体の構造がそうなっているので仕方がない。
よし、今日はジャン麺に決めた。
ジャン麺とは野菜と鶏肉のドロドロスープで作られたラーメンである。
城見町の『まんしゅう』に到着。
13時半には別の用事がはいっていた。
この時点で12時半。
少し混んでいるかもしれないが、楽勝である。
繁盛店のはずが、10台くらいある駐車場がガラガラだ。
嫌な予感がした。
玄関に行くと、案の定お休み。
水曜日にお店が休みだなんて。
もうちっとやる気だしてくれよ~
うちと同じじゃないか~
気持ちを切り替えて、他のラーメン屋を検索。
はりまや町にいい感じのラーメン屋があった。
早速ナビで現場へ突撃。
ふむふむ。
この辺りか。
大体の場所は分かったが、どこかに車を駐車せねばいかぬ。
駐車場は少し離れたところにしかない。
さらに、そこからはナビではなく、Google MAPで探さねばならぬ。
腹が減ったし時間がない。
この非常時に迷わずお店が特定できるのだろうか。
うーむ。
このラーメン屋は断念した。
しかし、今日はもうラーメンしか食べる気がしない。
急いでもう一度Googleでラーメンを探す。
すると、追手筋にジャン麺があるではないか。
ここなら駐車場から近いし、迷わないだろう。
私は急いで車を駐車場にとめ、ダッシュでラーメン屋に突撃した。
このとき12時50分。
まだ大丈夫。
店内にはなぜか、この時間帯に店員さんが1人しかいない。
きっと大丈夫。
私はジャン麺を注文した。
13時にジャン麺がきて、13時15分に店をでれば大丈夫。
ラーメンを食べたい禁断症状と、差し迫った時間と空腹で手が震えてきた。
私は震える手を抑え、冷静を装った。
13時7分、ジャン麺が到着。
本当に大丈夫か?
いや8分で食べればノープロブレム。
俺ならできる。
ジャン麺はドロドロのスープが麺にからみつき、熱々である。
『挑戦なくして成功はなし。』
野市のアクトランドにもそう書いてあった。
汗をダラダラかきながらジャン麺を食べた。
口のなかが火傷しそうだ。
きっと鬼気迫る表情だったに違いない。
13時13分、ジャン麺を食べ終わった。
6分でジャン麺を平らげた。
私はこうやって、今までも困難を乗り越えてきた。
そして、私の挑戦の旅はこれからも続くだろう。
その瞬間、正面に座っていた男性がご飯の追加注文した。
ドロドロのジャン麺のスープにご飯をいれたら、美味しい美味しいおじやになる。
私は『食べたい!』という衝動にかられた。
しかし私の理性が『でも時間がない。』と抑えた。
ここは我慢か・・・
皆さんご承知の通り、我慢は身体に良くない。
若くて健康な人の体にも1日3000~5000ものがん細胞が発生している。これらのがん細胞を体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのがナチュラルキラー細胞やマクロファージである。私たちが笑ったり美味しいものを食べると免疫のコントロール機能をつかさどっている間脳に興奮が伝わりナチュラルキーなどの細胞は活性化する。その結果がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので免疫力は高まる。逆にストレスを強く受けるとそのストレスを除去するために体内のナチュラルキラーやマクロファージが火消しに使われてしまい、毎日発生するがん細胞の退治が追い付かなくなりがんになってしまうのである。
つまり我慢すると免疫が下がるし、美味しいものを食べると脳から良いホルモンがでるのだ。
私は思わずご飯を注文した。
熱々のジャン麺スープでのおじや。
抜群に美味い。
そして抜群に熱い。
私はおじやを3分で平らげた。
男の中の男だ。
きっと口が火傷した。
私は急いでレジへ走った。
なんとか次の予定地には13時半に間に合った。
それから3日間、口がヒリヒリしていた。
来週もジャン麺食べよう。