ある若い男性Aさんが来店した。
Aさんは学生の頃から人見知りで、緊張する性格だったそうだ。
Aさんは、社会人になり店舗でレジ打ちのスタッフをしていたが、人前であがってしまいミスを連発。
人前では顔も声もこわばってしまうのだとか。
結局お客さんに叱られて、上司にも叱られて、対人恐怖症になり仕事も辞めてしまったそうだ。
カイロプラクティック的には
『頚椎の何番と背中の何番が自律神経で、ここを矯正していきます』と。
そんな説明をしたけれども。
カイロの理論はいったん置いといて。
私個人的にも、おじさん代表としてなにか一言彼に言ってあげたかった。
彼も、私になにかアドバイスを求めていた。
うーむ。
おじさん何を語ろうか。
彼は自分が他人よりも劣っていると思い込んでいる。
自己肯定感が低いというやつだ。
みんながそつなくこなしている仕事を、自分はできない。
だから、自分は劣っている。
そう信じている。
おじさんが若者に一つ言いたい。
『他人に自分がどう映っているか。』
という方向でしか、世界が見えてないんじゃないか?
『他人のために自分はなにができるか。』
という視点で生きてみないか?
目の前の他人のことを真剣に考えてないから、自分のことばっかり気になってしまうんじゃないかな。
自分が笑顔で接客すれば、目の前の人はどう感じるか。
そう死ぬ気で考えたことがあるかな?
人が苦手だとか緊張するとか・・・
それは全部、自分の都合でしかない。
それはまだ、自分一人の世界に閉じこもっている状態だと思うんだ。
他人の顔色をうかがうのではなく、他人の顔色を良い方向へ変えていく行動をするんだよ。
笑顔で接客したときに、そのお客さんは一日を気分よく過ごせるかもしれない。
レジで人がたくさん並んでいる時に、一生懸命早くレジを打ったら、お客さんのイライラが少しでも減るかもしれない。
もし流暢に喋れなくても、元気に接客したら、お客さんは君をプロフェッショナルと認めてくれるかもしれない。
最初は元気なふりでもいい。
明るい人を演じてもいい。
そうやっていけば、人と接するのは案外簡単だと実感できるようになる。
人間関係を築くために、無理して演じるんじゃない。
無理しなくても、楽しく人と接せられる自分を育てていくんだよ。
お金とか地位を自分に運んで来てくれるのは他人。
仕事や自分の居場所を提供してくれるのも他人。
つまり、他人に評価されないと、自分の居場所もお金も仕事も失ってしまうんだ。
人から認められる、愛されるなんてのは、ただただ無条件で与えられるもんじゃない。
愛されるには、生きていくには、人から評価される必要がある。
だから、他人のために自分がなにができるか。
それを常に考えるんだ。
そう考えて生きていけば、人が苦手とか考える隙間がなくなるはずだよ。
そこまでいけば、人から評価される人間になれるし、人生が楽しくなるよ。