長女の小学校とスーパーが手を組んで、野菜を栽培した。
食育というやつだ。
野菜を育てる苦労と喜びを子供たちに体験させるわけである。
その野菜を子供たちがスーパーで販売する日が近づいてきた。
ちょうど定休日だったので、私はもちろん行く気満々。
しかし、前日に大雨が降ってしまい、翌日は畑へ行くことができなくなり延期となった。
残念。
長女が野菜の販売しているところ・・・
見たかったな~(_ _|||)
そして、野菜販売の当日。
長女のクラスが販売する時間は13時25分~45分。
急いでご飯食べて、急いで銀行に行って、急いでお店に帰ればなんとかなる。
私は食事を終え、銀行へと突撃した。
銀行はドえりゃー混んでいた。
ォオ~!!(゚Д゚ノ)ノ
私はジーッと待っていた。
しかし、私の番はまだまだ先。
私はジーッと待った。
30分以上待ったが、私の番はまだまだだ。
時間は13時30分。
どうする?どうする?
(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)
銀行と野菜。
神は私に決断を迫っている。
私は銀行から飛び出し、自転車を立ちこぎしてスーパーへ向かった。
ε=ε=ε=ε=ε=(ノ゚д゚)ノ
スーパーに着くと、なにやら入口で人だかりが・・・
その人だかりが長女たちの野菜売り場だ。
トマト・生姜・玉ねぎ・人参・じゃがいも・カブ・大根・白菜・ニラ。
当日収穫して、子供たちが綺麗に洗ってくれた野菜が並んである。
その後ろに、売り文句を書いた画用紙を持って、威勢よく客引きする子供たち。
人が集まるわけである。
うちの店の前でも、画用紙を持って子供たちに客引きしてほしいくらいだ。
さて、うちの長女は並びの一番最後。
ニラの前に立っている。
長女の画用紙には
『とれたてしんせんお野菜。買ってみませんか?』
と書いてあり、ジャガイモとトマトの絵も描かれている。
さすがは長女。
キャッチコピーで、最後を『?』にするのは常套手段である。
『買ってください』
よりも
『買ってみませんか?』
とした方が、見た人は思考をめぐらし、ついつい買ってしまうのだ。
案の定、長女のニラは売り切れていた。
私は行列に並んでトマトとじゃがいもをチョイス。
いつものことながら時間がない。
列に並んで、子供たちの並ぶ野菜コーナーをすべて縦断して、やっとお会計担当の子供の前に進むのだ。
14時にはお客さんが来る。
いつものことながら時間に余裕がない。
少しずつ少しずつ前に進んでいく。
長女が私に気付いて、手を振ってくれた。
長女『お父さん、大根も買ってや。』
(ノ´∀`)ノ♪
販売上手である。
足くらいの大きさの大根も、人参くらいの大きさも全部100円。
私は大きな大根を選んだ。
そしてやっとお会計にこぎつけた。
このとき、時間は13時45分。
いま思えば、もう少し銀行を出るのが遅かったら、長女の販売には間に合わなかった。
そして次の予約は14時。
急げ。急げ。
長女の雄姿を目に焼き付けて、自転車を立ちこぎして店へ帰った。
((((((((((((((((スタタタタタッ ヘ(* - -)ノ
なぜ私は、いつもこんなに時間が足りないんだろう。
不思議である。
後日。
長女たちが収穫したじゃがいもで、嫁さんが美味しいポテトチーズを作ってくれた。
美味しかった。
長女はポテトチーズのお皿まで舐めて、叱られていましたとさ。
おしまい