小4の長女の書いた硬筆が、なんかで入選して、県立美術館で展示された。
こんな機会は滅多にないので、親子で美術館に突撃した。
ここぞとばかりに、長女の作品の前で子供を並べて写真を撮った。
現地で分かったのだが、どうやら子供県展で入選したらしく、県内の小学生、中学生の描いた絵画も展示されていた。
私は中学生の描いた絵をみて感動した。
中学生が写真のような絵を描いているのだ。
他の有名なプロの画家の描いた絵を見ても、ちっとも価値が分からない私だが。
中学生の描いた絵には感動してしまった。
ボヤッとした抽象画はよく価値が分からない。
でも、写実はその凄さが私でも分かる。
影の濃淡から布のシワ、鉄のサビまで実にリアルに描いてある。
この作品を完成させるのに、どれだけの時間を費やしたのかと考えてしまう。
実は、私もいつか絵を描いてみたいと思っていた。
でも中学生の絵を見たら戦意喪失してしまった。
お風呂で鏡に、ドラえもんを描いた。
次女に『これバイキンマン?』と聞かれた。
その時以上の戦意喪失だ。
私には写実は無理だ。
下手っぴでもいいから、味のある絵をいつか描いてみよう。
人生という荒波を乗り越えてきた、中年の心の叫びを絵にしよう。
中坊には描けない、中年の心の叫びだ。
次女には、
『これバイキンマン?』
と言われるかもしれないが。