長女の説明教室

長女『おとーさん。上の方やったで。』

 

 

父『何が?』

 

 

 

長女『だから上のほうやった。』

 

 

父『主語は?』

 

 

 

 

 

長女『主語はあたし。』

 

 

長女『あ、た、し、が、上の方やった。』

 

 

 

 

父『だから何が上なが?』

 

 

長女『真ん中より上よえ。』

 

 

長女『もぉ~おとうーさん、なんで分からんがで。』

,;'.・(゚ε゚(O三(>_<`)o 

 

 

 

 

 

 

なかなか話がみえてこない。

 

 

嫁さんが助け舟をだしてきた。

 

 

どうやら5年生の新しいクラスになって、背の順で並んだら、真ん中より後ろの方だったそうだ。

 

 

4年生のときは真ん中より前だったから、長女としては背が伸びて嬉しかったよーだ。

 

 

それを言いたかったらしい。

 

 

長女とのこんなやり取りはしばしばあった。

 

 

 

 

 

 

 

それにしても。

 

 

もっと主語・述語とか起承転結とか、ロジカルに話ができないもんだろうか。

 

 

 

 

 

 

そんな長女に『ちびまる子ちゃんの作文教室』という本を買って渡した。

 

 

この本は素晴らしい。

 

 

作文だけでなく、日記や読書感想文、学校での発表にいたるまでの手引きを網羅してくれている。

 

 

長女にピッタリだ。

 

 

 

 

 

長女はこの本を大変気に入り、『ジーっ』と読んだ。

 

 

各カテゴリーに4コマ漫画と解説文もあり、読みごたえがあり、頭にはいるらしい。

 

 

長女は大変この本を気に入り、時間があれば『ジーっ』と読んでいた。

 

 

晩御飯を食べれば、自分の部屋に閉じこもり、作文教室を『ジーっ』と読んだ。

 

 

洗濯物のお手伝いを急いで終わらせ、作文教室の本を『ジーっ』と読んだ。

 

 

2日もすると、私に質問責めをしてきた。

 

 

 

 

 

  

 

 

長女『おとーさん、まずはがいりゃく?から説明したら伝わるやって。』

 

 

長女『がいりゃくって?』

 

 

父『概略はおおまかな話よ。例えば・・・』

 

 

父『バトミントンってどんな遊び?知らん人に説明してみて。』

 

 

長女『えっとぉ。まず羽を空にポイって上げて、それをラケットで下から上へ叩いて、それで・・・』

 

 

ひどい説明である。

 

 

 

 

父『それは、いきなり細かい話をしすぎよ。』

 

 

父『バドミントンは、2人が向き合って、ラケットで羽を打ち合って、羽を地面に落とした方が負け。』

 

 

父『こんな風に、まずは大まかな説明をした方が分かりやすいろ?』

 

 

父『この大まかな説明が概略よ。』

 

 

 

 

 

父『じゃあ鬼滅の刃はどんなお話?』

 

 

父『じゃあ児童クラブを説明してみて。』

 

 

こうやっていくつか説明をしていくうちに、長女はほんの僅かだが、説明の腕をあげていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、冒頭の

 

 

『おとーさん、上の方やったで。』

 

 

『アタシが上のほうやったが。』

 

 

という長女の説明は、作文教室を読破した後の説明である。

 

 

 

まだまだ説明力をあげるには、時間がかかるな。

 

 

と思う今日この頃であった。