サービスの勉強をするには、良いお店のサービスを受けるのが一番よい。
次の日に行く予定だった美容室から、あるウイルスの感染者がでてしまった。
急遽、別のお店を探す運びとなった。
私はホット〇ッパーのサイトを吟味した。
いい感じのお店を見つけて、ネットで予約。
なんだか楽しみだ。
ウハッ。
次の日。
休日ルーティンのランニングを終えて家に帰ると、ケータイに着信が残っていた。
予約した美容室からである。
なんでも、私のネットの予約と、別の人の電話の予約がブッキングしてしまい、予約時間を変更してほしいらしい。
うーむ。
私は休日も分刻みでスケジュールをいれている。
カイロの予約も、分刻みでギリギリまでいれる。
そういう性分なのである。
美容室のあとも、まだまだ予定があった。
仕方ない。
少し早いが先にお昼ご飯を食べた後、美容室に行こう。
ランニングを終えて急いでランチに行った。
私は味音痴なのだが、いろんな店をまわってサービスを体験するようにしている。
ここはカイロのお客さんが教えてくれた、美味しいランチのお店だ。
夫婦でやってる小さなお店だが、人気があっていつも混み合ってる。
サラダの量が多いので、私は気に入った。
今日で2回目の来店。
やはりランチは美味しかった。
しかし、この店の凄いところはサービスだ。
ウエイトレスの人『食後はコーヒーでいいですか?』
す、す、凄い。(゚ロ゚;ノ)ノ
食後はデザートかコーヒーが選べるのだが、私が前回コーヒーをチョイスしたのを覚えてくれていたのだ。
リッツカールトンホテルなら、客の好きな新聞やワインが部屋に備えてあると聞いたが・・・
個人の飲食店で、それができるのは本当に凄い。
しかも、お会計のとき〔坂本様〕と書いた領収証も用意してくれていた。
私はなるべくレシートか領収証をもらって、月にいくら使ったか把握するようにしている。
前回領収証を書いてもらったから、覚えていてくれたのだ。
しかも名前まで。
治療院みたいに個人個人のカルテがあれば把握できるけど。
1回だけ来た私の顔を覚えてて、コーヒーとか領収証とかをしっかり覚えてる。
とんでもないサービス力だ。
というか、特殊能力に近い。
あの店が繁盛しているのは、きっとランチが美味しいだけではないに違いない。
その後、美容室に到着。
受付で名前とか書いてると、奥から店長が飛んできた。
店長『坂本様、本日はこちらの手違いで時間を変更して頂いて、申し訳ございませんでした。』
オーナーが深々と頭を下げた。┏〇ペコッ
オーナーは、オダギリジョー風の洒落た服を着ていた。
こちらはユニクロのTシャツである。
人間は着ている服で価値が決まるわけではない。
店長はおそらく私より年下である。
舐められてはいけない。
ここは一発ガツンと言ってやった。
坂本『ど・ど・どもども。だ、大丈夫っす。』
坂本『へへへ。(●´∀`)ゞ』
店内は繁盛していた。
担当してくれた方も明るい人で、男前にカットしてくれた。
帰りにお会計をしていると、また店長が飛んできた。
店長『坂本様、今日はお時間の変更にご協力頂き、ありがとうございました。』
店長は他のカットしている人の手を止めて、私に挨拶にきてくれた。
店長『カットの方はどうでしたか?』
ここは私も、ビシッと大人の対応をみせた。
坂本『ど・ど・どもども。良かったっす。』
坂本『えへへ。(●´∀`)ゞ』
あの美容室が繁盛しているのが、なんだか分かる気がした。
アクシデントがあった時こそ、その店のサービス力がでる。
店長はしっかりとした人であった。
だから、あんだけのスタッフとお客さんがいるんだなぁ。
私には到底できない。
いや、見習わなくちゃいけない。