最近、猛烈にグローバル化の波が押し寄せてきた。
うちの店にも外国人のお客さんが増えてきている。
主には、学校で英語を教えている先生で、カナダ人かオーストラリア人で若い女性が多い。
外国人のお客さんから聞いた話だが、来高している外国の人たちはSNSなどで繋がっているらしい。
そのコミュニティのなかで、長く高知にいる先駆者が、まだ高知や日本に来て日が浅い人達にいろいろ教えてあげているらしい。
『病院へ行くには、こんな手続きがいるヨ。』
『ここでこんな物が買えるヨ。』
『ここのあれが美味しいヨ。』
といった具合だろうか。
コロナ前だと、高知在住の人たちで集まって、飲み会とかしていた
らしい。
そんなこんなで、誰かの紹介でうちにも外人さんが来るわけである。
大抵は日本語で日常会話ができる人が多い。
でも、カイロプラクティックを行う上で、上手く説明ができなかったり、伝わってないケースが多発した。
『あなたの骨盤はこうなっていて、だから痛みが強くでている。』
『今日はこういうケアをしたよ。』
伝えたいことは山ほどある。
『学校の先生は楽しい?』
『高知でなにが美味しかった?』
聞きたいことは山ほどある。
私は外人さんと英語で話がしたかったのだ。
そこで、うちの店のなかで必要な会話だけは、なんとか英語で話せるように勉強してみた。
話せるといっても、文法は無視して単語だけ羅列していく『ゲリラ英語』である。
例えば、スタディ、イングリッシュ、ア、リトル
というと、文法も発音もメチャクチャだが、
相手は、
『そっかそっか。』
『ちょろっと英語の勉強したんか。』
『ナイスナイス。(o^-')b♪ (・o・ )』
と言ってくれたりする。
このとき、動詞がこうなるとか、
ここはdidがはいるとか、
いやdoesか?とか
studyが過去形になる、
とか考えてたら何も言えなくなる。
文法よりも単語と気合いで伝えるのだ。
使う英語は動作に関する英語が多い。
身体を前に倒して。
後ろに倒して。
横向きで寝てください。
うつ伏せで寝てください。
足を開いてみて。
などなど。
最初のうちは『ゲリラ英語』が恥ずかしかった。
でも、よく考えたら相手の日本語も、単語を羅列している『ゲリラ日本語』なのである。
臆することはないのだ。
照れを克服してから、『グッ』と話せるようになった。
私の英語力は、もはやミスター長嶋の域に達している。
ミスターの伝説の英語語録は以下である。
『いいかげんにしてよ。僕にだって※デモクラシーがあるんだ。』
※プライシーの間違い
『松井君には、もっと※オーロラをだしてほしいな。』
※オーラの間違い
『決してネバーギブアップしません。』
※馬から落馬したみたいなこと言ってます。
『いやぁ興奮を通り越して、エキサイティングしました。』
※エキサイティングし過ぎです。
『打つとみせかけてヒッティングだ。』
※そうだそうだ。
『うーん。この試合は、一点でも多く取った方が勝ちでしょう。』
※うーん、その通りでしょう。
もはや英語は関係なくなっている。
語録をみると、やはりまだまだミスターの足元にも及ばないですな。
(人´Д`)ゴメンネ