40歳以上の陸上や水泳の大会をマスターズという。
この高知マスターズの陸上で走るのを目指して、2〜3年前からトレーニングをしてきた。
なぜマスターズにでるかって?
優勝すると数えきれないメリットがある。
1つ目は足が速いのはカッコいい。
2つ目はキャバクラでモテる。
間違いない。
小学校では足が速い男子がモテていた。
間違いない。
3つ目は家族にチヤホヤされる。
4つ目は同窓会で自慢できる。
5つ目は親子運動会で活躍できる。
など、数えきれないメリットがある。
2021年。
これは去年のお話。
私は1500m走に出場しようと思い、トレーニングを始めた。
YouTubeで地方のマスターズの動画を見たときに、優勝タイムが4分50秒くらいだった。
これなら楽勝だと思った。
しかし、40歳を超えて1500mを走ってみると、とてつもなく高い壁だった。
思いだした。
私はもう18歳ではない。
18歳のときの感覚でタイムを勘定してしまってた。
仕方ない。
40歳を超えたこのボディでなんとか練習していくしかない。
自分なりに工夫して練習してみた。
例えば1500mは、400mトラックを4周弱。
400mを5本やって、1本あたり76秒で走る。
すると、1500mを4分50秒くらいで走れる計算になる。
400mをクリアできたら、次は800mを2分32秒で2本。
それができたら、今度は400mを72~74秒で5本。
これもなんとかクリアできた。
こうやって、妄想が現実に近づいてきた。
なぜ競技にエントリーしたかというと、自分の座右の銘である
『思考は現実化する。』
というのが本当なのだと再確認したかったのだと思う。
『引き寄せ』
とか、
『思考は現実化する』
と検索すると、
『夜に宇宙へお願いをすると叶う。』
みたいな事を書いてある本やら動画がやたらでてくる。
私の信じているものは、そういうスピリチュアルではない。
自分で計画をたてて、行動して、軌道修正していく。
そういうプロセスで、人は現実をものにするのである。
お星様に願う時間があったら、早く寝るか筋トレしている方が有効である。
2021年のある夏。
ハードなトレーニングをし過ぎて、体調を崩してしまった。
うーむ。
走るのはあくまで趣味。
のめり込み過ぎて、仕事に支障がでたらレース参加は辞めようと決めていた。
なぜ今年までレースにエントリーしなかったかと言うと・・・
のめり込み過ぎて、仕事が手につかなくなるんじゃないか。
自分の性分を、ちゃんと分析できていたのである。
レース2ヶ月前にして、出場をきっぱりとり辞めた。
こうして私の2021年夏は終わった。