ワールドカップ面白かったなぁ。
若手中心のチームだったけど、ベテランのチーム作りが良かった。
第2戦のコスタリカ戦に負けたとき。
ある若手選手が敗因の槍玉に上がった。
そのとき、ベテランの長友選手がマスコミを前に、若手を必死でかばった。
『アレは僕が悪かった。』
『僕らベテランが、上手く雰囲気作りができなかったのが敗因です。』
『責めるなら僕を責めてください。』
カッコいい。
胸熱である。
自分のことはボロカス言ってもいい。
そのかわり、未来ある若手を責めないでほしい。
というメッセージだ。
ブラボー長友。
カッコいいぜ。
この役目、できれば私がしたかった。
このチームで2番目の年長者で、日本のサッカー界で最も結果を残してきた長友選手。
そんな彼が、ワールドカップ直前に髪の毛を赤く染め、チームのムードメーカーを買ってでた。
試合に勝てば、ブラボーと連呼してチームを盛り上げた。
試合に負ければ自分のせいだと言った。
最もリスペクトされるべき彼が、道化を演じ、チームを鼓舞して、若手をかばった。
すごい男だ。
羨ましい。
PKを外してしまった南野選手にも、試合後に声をかけた。
『お前勇気あるなぁ。俺なら蹴れんわ。』
その昔、ワールドカップの決勝戦で、PKを外して優勝を逃した人間がいる。
イタリアの至宝と言われたロベルトバッジオだ。
彼の名言がある。
『PKを外すことができるのは、PKを蹴れる勇気のあるものだけである。』
いかにPKというのが、プレッシャーのかかるものかを表している。
長友選手の言葉は、外したとはいえ、自分たちを代表して蹴ってくれた南野選手へのリスペクトの言葉だろう。
恐らくは現役生活の最後となるワールドカップ。
口惜しいなか、後輩をたたえる言葉を絞り出した。
すごいな長友選手。
またこんな選手出てきて欲しいなぁ。