長女『おとーさんが一番感動した歌ってなに?』
父『うーむ。うーむ。σ(・´Д` ・)』
すぐには答えかねる。
私が感動した歌。
思いつくのは2つ。
1つはさだまさしの『風に立つライオン』
バブル時代の日本を離れ、アフリカの貧しい地域での、へき地医療を選んだある男。
彼が、日本で別れ残してきた元恋人へあてた手紙が、そのまま歌詞となっている。
アフリカでの雄大な景色。
恋人と日本を棄ててまで来たアフリカ。
アフリカの子供たちのキラキラした瞳。
自然の雄大さと、人間の業(ごう)の深さを、これほど対比させた唄はないだろう。
うーむ。
しかし、この唄の魅力が、果たして小学生に伝わるだろうか。
うーむ。σ(・´Д` ・)
次の日、次女が
『おとーさんが一番感動した歌ってなに?』
うーむ。σ(・´Д` ・)
なんだろう。
デジャブだろうか?
同じ質問を昨日も聞いたような。
どうやら学校で、そういう課題があるようだ。
仕方ない。
聞かせてやるか。
風に立つライオンは、小学生には難しすぎるだろう。
私が心を揺さぶられた歌の第2弾。
中島みゆきのファイト。
ワンチャンこれなら理解できるかもしれない。
中島みゆきのファイトを、子供たちにYouTubeで聞かせてみた。
次女『・・・本を読みゆうみたい。』
お子ちゃまにはこの歌が、朗読に聞こえるのだ。
長女『わかった。悲しいことがあったって歌やろ?』
悲しいとか、そんな形容詞で表現できる感情ではない。
世の中にある不条理に、
自分をあざ笑う奴らに、
弱い自分に、
立ち向かって行け。
という応援歌だ。
酸いも甘いも、人生を味わい尽くさないと理解できない唄だろう。
歌詞にこんなフレーズがある。
(魚たちが)光ってるのは 傷ついてはがれかけたウロコが揺れるから
なんという比喩だろうか。
光っているのは、傷ついて闘っているからだ。
うーむ。σ(・´Д` ・)
やはり小学生には難しいかぁ。
ちなみに小5の長女が感動した歌は、米津玄師の檸檬だそうな。
『あの日の悲しみさえ~♪』
『あの日の苦しみさえ~♪』
小2の次女は、あいみょんの双葉だそうな。
『おとなになったら~♪』
『恋をするんだよ~♪』
双方素晴らしい歌だ。
次の日。
『おとーさんの感動した歌は、よく分からなかった。』
だけではつまんないから、中島みゆきの『糸』というを歌を聞かせてみた。
姉妹のリアクションは・・・
長女『ふーん。』
次女『つぎ、あいみょん聞かせて~』
どの歌なら、お子ちゃまたちの心に届くのだろうか。