いまから数年前。
一人でとある中華料理屋へ行った。
60代の夫婦が営む、小さな老舗の中華料理屋だ。
お昼時ということもあり満席で、私は席が空くのを待っていた。
2~3分後。
私が招待された席は、先ほどスーツ姿の3人組が座っていたキッチンに近い席。
席のすぐそばにキッチンカウンターがあって、店主のおじさんが作った料理をそこに置く。
ウエイトレスの奥さんが、その料理を運ぶというオペレーションである。
それにしても・・・
私の席にはステンレスの灰皿に、あふれるばかりのタバコの吸い殻があった。
20~30本は吸い殻がある。
ルパン三世でよく見るやつだ。
私はタバコを吸わないので、できれば片づけて欲しい。
でも私はコミュ障のうえ小心者なので、そんな事言えない。
私は、キッチンカウンターの前で立っている、60代おぼしきウエイトレスさんに念を送った。
ウエイトレスさんは料理ができるまで、カウンターの前で立っている。
私とウエイトレスさんの距離はわずか2m。
ここで衝撃の展開が(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)
ウエイトレスさんが、エプロンからタバコを取り出し、火をつけ始めた。
~~-y(・ε・`。)
うそーん。ォオ~!!(゚Д゚ノ)ノ
2~3回大きく煙を吐いた後、私の方へ近寄ってきた。
そして、私の目の前のモリモリの灰皿に、自分のタバコの灰をチョンチョンと落とした。
うそーん。ォオ~!!(゚Д゚ノ)ノ
なかなかガッツのある店だぜ。
私のすぐ横で、60代おぼしきウエイトレスさんが、タバコを吸い始めた。
プハーと大きく煙を吐く。(*´Д`)y━・~~~
(+д+lll)ゴホゴホ...
そして、カウンターの上に、店主の作った料理が置かれた。
ウエイトレスさんの出番だ。
ウエイトレスさんは、まだ吸い始めたばかりのタバコを消さない。
このエコロジーの時代に、そんな非常識なことはしない。
火のついたタバコを、私の目の前の灰皿に一旦待機させて、料理を運びに行った。
((( +д+)o=3=3ゴホゴホ...
料理を置いてきた後、再び私の横で待機していたタバコを吸い始めるウエイトレスさん。
(*´Д`)y━・~~~
ここだけ、3丁目の夕日時代にタイムスリップしているかのようだ。
この局面を乗り切るには・・・
そうだ。
屋台だ。
屋台と思えばいいのだ。
屋台ならタバコ吸いながらビール飲みながら、ラーメンを作っている大将もいる。
そう思えば・・・なんとか大丈夫だぞ。
郷に入っては郷に従え。
というやつだ。
また一つ勉強になった。
お昼時もあって満席だったから、近所の人に愛されているお店なんだな。
こういうガッツのある店が、今後減っていくのかと思うと少し寂しい気もする。