WBC(ワールドベースボールクラシック)で熱狂した日本列島。
大谷選手がどれだけ凄いのかは、皆さんの知るところなので、詳しくは語らない。
ちなみに、大谷選手は年俸とスポンサー契約料を合わせると今期の総収入が85億円。
メジャーリーグで歴史上最高の収入となったらしい。
実力・人気・人格・収入・フェイス・ユーモア・・・・
すべてが規格外である。
今回はダルビッシュ選手の大会中のインタビューで、心を打つ金言がいくつかあったので書かせてもらう。
予選ラウンドが終わった後、記者会見があった。
マスコミからの
『結果がでている人も、でていない人もいる。』
という問いかけに、ダルビッシュ選手は
『野球なんで気にしても仕方ない。人生の方が大事ですから。』
『野球くらいで落ち込む必要ない。』
と明るく話した。
さらに、
『自分も含めて(日程的に)休みもあるので、凄く楽しいことをしたり、おいしいご飯を食べたりしてリラックスしてほしい。』
と続けた。
私が『たかが野球』と言ってしまうと、大炎上しそうだが。
あれほど野球と向き合っている彼が、たかが野球と言ってしまうのは奥が深い。
その記事をみて、私もなんかフッと肩の力が抜けてしまった。
少々うまくいかなかったくらいで、悩む必要なんてないサ、と思えてしまう。
昔はヤンチャで不祥事を起こして、謹慎までしていたダルビッシュ選手が、今は聖人のようになってしまった。
野球の上達を追い求めるなかで、ここから上のステージへ行くには、人間性の向上も必要だ。
と考えたんだろうと思う。
『自分の仕事を通じて、人間性を高める。』
私も常日頃から意識しているけれど、ダルビッシュ選手とは随分ちがうステージにいるなぁ。
ダルビッシュ選手は、他のメジャーリーガーに先駆けて来日した。
大会が始まる前の2月の強化合宿から参加して、若い投手陣に積極的に声をかけた。
彼曰く。
『戦争に行くわけではない。』
『気負う必要はない。』
だそうだ。
こうやって、どっしりとしているリーダーがいることで、若手は伸び伸びとプレーできた。
普段、食事に関してはかなり節制している彼が、日本の若い選手を連れてラーメンや焼肉に行った。
食事制限よりも、若手との交流が優先だと判断したんだろう。
予選で敗退した、韓国チームのキャプテンがインタビューに答えた。
『インスタで、ダルビッシュが選手を引き連れて食事をしているのを何度もみました。』
『実は韓国チームはそういうことを一度もしなかった。』
『みんな自分の時間を過ごしたいだろうと思い、食事会はしなかった。』
『そういう差がでたのか、韓国と比べて日本は終始リラックスしていたように思う。』
たしかに韓国チームは明るい雰囲気ではなかった。
『絶対に勝たねば』という気負いのような重い雰囲気があった。
日本代表は、試合中でもそれ以外でも、選手たちがじゃれ合ったり声を掛け合ったり。
終始明るいムードがただよっていた。
これはもう、ダルビッシュと大谷のつくったチームカラーだ。
ダルビッシュ曰く
『優勝するためではなく、野球が楽しいというのを見せたい。』
『選手たちは厳しい戦いのなかで悲壮感なく、楽しんで、興奮してみせたのは財産だと思いますが、どうでしょう?』
うーん。素晴らしい。
自分に当てはめると。
仕事中うまくいかなかったり、忙し過ぎたり、疲れていたりすると、どうしても悲壮感がでてしまう。
そんな事より、カイロの凄さ、人間のもつ自然治癒力の凄さを伝えていこう。
楽しくね。